この記事ではフジミ模型から発売された艦NEXTシリーズの「1/700 日本海軍 航空母艦「赤城」(ミッドウェー仕様)」についてキットレビューします.
フジミ模型の艦NEXTシリーズとは下記のような特徴を持つ艦船プラモデルです.
- 塗装不要のカラーパーツ成型
- 接着剤不要で組立可能なスナップフィットの採用
- 追従性の高いシールによる細部の色分け再現
初心者の方でも手軽楽しめる艦船プラモデルとして,戦艦から空母,巡洋艦,駆逐艦といった様々な艦種がラインアップされています.
本ブログではこの艦NEXTシリーズについてキット紹介や製作レビューをしていますので,詳しく知りたい方や興味がある方には以下の記事もオススメです.
今回はそんな艦NEXTシリーズから特別仕様として新発売された日本海軍航空母艦「赤城」(ミッドウェー仕様)についてキットレビューしていきます.
それでは,最後までよろしくお願いします.
結論
- 特典としてミッドウェー作戦時の姿を再現可能な「シールおよびデカール」が付属
- 無塗装で空母赤城が作りたいという方にオススメ
- 組立のレベルは中級者向け
パッケージ
こちらが今回紹介する艦NEXT 航空母艦「赤城」(ミッドウェー仕様)の商品パッケージとなります.
側面にはカラフルなパーツや豊富な色分けシールといった艦NEXTシリーズの特徴が紹介されています.
また,完成品はパッケージ内にピッタリ収まるように設計されているため,収納ケースとしても活用できます.
完成品画像は一切塗装せずに組立した素組となっています.
本キットが特別仕様であることを示すラベルが貼られています.
ミッドウェー作戦時に飛行甲板へ塗装された味方識別(日の丸)が再現できます.
シールと水転写デカールの2種類が付属しています.
それではキットを開封し,中身を詳しく見ていきましょう.
キット内容や全体図が確認できるフルカラー印刷の用紙があります.
用紙の裏側には日本海軍航空母艦:赤城の史実が記載されています.
ご覧の通りかなり詳しく解説されているので,赤城についてあまり知らない方でも安心かと思います.
取扱説明書
これが組立説明書となります.
表紙はフルカラー印刷,船体の各部名称も記載されています.
赤文字で艦NEXTの特徴がアピールされていますね.
最初のページは一部カラー印刷で,途中からモノクロ印刷になっています.
巻物のようになっていて,広げるとカメラの画角に収まらないほどのボリュームです.
いやあ,それにしても長い・・・
日本海軍の主力正規空母でサイズも大きい艦船ですので,それだけパーツ数が多いということです.
各ランナーパーツ
ここからは本命である着色成型された各ランナーパーツを見ていきます.
画像は全パーツを並べた状態で,全8色のカラフルなランナー構成となっています.
A部品:船体(舷側)
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舷外電路(磁気感応機雷対策として船体にコイルを巻いて磁気を打ち消す装置)や窓枠などのディテールがシッカリ再現されています.
艦底
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艦底色で成形されており,艦底には排水口ディテールが確認できます.
B部品
船体部品の内部補強パーツおよび高角砲などのパーツがあります.
C部品
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飛行甲板裏にはトラス構造が再現されています.
D部品
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錨鎖のディテールが驚くほど細かいです.
物凄い精密さで驚きました.
E部品
煙突や舷側部のパーツで構成されています.
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艦尾の甲板にある錨鎖もご覧の通り素晴らしいディテールです.
F・G部品
副砲や高角砲の砲身パーツです.
H部品
飛行甲板の木甲板パーツです.
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木板と木板の接合部まで細かく再現されています.
J・K・L・M部品
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艦首と艦尾の甲板はリノリウム色で成型されたパーツになっています.
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スクリューシャフトやシャフトブラケット,釣合式2枚舵などのパーツです.
スクリューシャフトとエディプレートは一体成型されていますが,とても細く組立時の破損には要注意したいパーツです.
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飛行甲板のエレベータには埋め込み式の「眼環」を再現したディテール(小さい点々)が確認できます.
「眼環」とは艦載機を繋止(けいし)する際に使用する設備のことです.
N,Q,R,S部品
機銃や双眼鏡,弾薬箱といったとても小さいパーツです.
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スクリュ―プロペラはゴールド成型で半光沢となっています.
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赤城の艦橋パーツは一体成型されており,舷窓や水防扉,黒板といった細かいディテールまで再現されています.
T,V部品
艦載艇やボートダビットなどのパーツです.
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特型運貨船(大発・中発)や内火艇,カッターのディテールはこんな感じです.
W部品
主錨や探照灯,アンテナ関係のパーツです.
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細かい艤装関係のパーツが大半を占めています.
艦載機部品
艦載機も機種に応じて色分け成形されています.
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零式艦上戦闘機21型です.
ディテールアップしたい方向けに降着装置がボーナスパーツとして用意されています.
増槽も一体成型で再現されています.
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99式艦上爆撃機です.
パネルラインのディテールも見事ですが,ボーナスパーツである降着装置の造形が特徴をしっかり捉えており見事です.
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97式艦上攻撃機です.
こちらもパネルラインのディテールが素晴らしいです.
あえて言うなら,ボーナスパーツで魚雷が欲しかったですね.
台座
完成した航空母艦:赤城を飾るための台座です.
リアルシール
飛行甲板やリノリウム甲板の色分けシールになります.
貼り付けた後に綿棒などで押し付けるとプラパーツの形状にシッカリ馴染んでくれます.
艦載艇シール
艦載艇の色分けシールも付属しています.
アクセントカラーとして完成品の見栄えを向上させてくれる筆者お気に入りのシールです.
艦載機シール
艦載機に貼り付ける国籍マークのシールです.
見栄えが良くないので筆者はほとんど使いません.
水転写デカール
より高い完成度を目指す方向けにオススメの水転写デカールが付属します.
艦載機の国籍マークまで付属している点はありがたいですね(^^♪
特別仕様 特典シール&水転写デカール
特別仕様の特典であるシールと水転写デカールです.
白と赤の大きな日の丸を飛行甲板に貼り付ければ,ミッドウェー作戦時の赤城を再現できます.
水転写デカールには「日の丸」の他に,台座に貼り付ける艦名デカールが付属します.
「ミッドウェー島攻略作戦」と記載されている点も高評価ポイントです.
まとめ
艦NEXTシリーズの特別仕様である「1/700 日本海軍 航空母艦「赤城」(ミッドウェー仕様)」についてキットレビューしました.
特別仕様の特典としてミッドウェー作戦時の姿を再現できる「日の丸シール・デカール」が付属するという内容のキットでした.
パーツ構成は標準キットと大差ありませんでしたが,赤城最後の姿であるミッドウェー仕様で製作できる点はとても魅力的だと思います.
キットの各ランナーを詳しく見てきましたが,パーツ数も多くピンセットが必須なほどの小さいパーツが沢山あります.
つまり,初心者の方にとっては組立難易度の高いキットかと思いました.
画像は以前に筆者が製作した艦NEXT:戦艦長門の完成品(無塗装)ですが,小さいパーツが多く組立には一苦労しました.
したがって,
- 艦船プラモデルの組立に慣れてきた (2~3隻完成させたことがある)
- 無塗装でリアルな航空母艦:赤城を作りたい
という方には今回の特別仕様「赤城」はオススメのキットになるかと思います.
艦NEXTシリーズは様々な艦船がキット化されていますので,皆さんの楽しみ方に合わせてキットを選んでみてください(^^♪
以上,艦NEXT 航空母艦「赤城」(ミッドウェー仕様)のキットレビューでした.
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