本記事ではピットロードから発売されている塗装済みプラモデル 1/700 護衛艦 「DDH-183 いずも」についてキットをレビューします.
商品パッケージ
こちらが商品パッケージになります.
一瞬「完成品?」と思ってしまうような中身が見える透明な箱です.
基本的なプラモデルは上面に大きなパッケージアートがあるんですが,本キットは敢えて中身を見せることで塗装済みキットであることを一目瞭然にしているようです.
最近のお店はプラモデルの箱を開けれないようテープを貼ってることが多いですが,箱が透明なら問題なく中身が確認できるのでとても良い工夫だと思います.
側面に完成図はあります.
キット内容
箱の一番上はブリスターに入った飛行甲板と艦底,艦橋などがあります.
ブリスターの下にはランナーが重なっています.
船体パーツ
船体は一体成型で合わせ目は艦首と艦尾にありますがほとんど目立ちません.
加えて,つや消しの護衛艦カラーで全塗装されています.
塗膜も均一で不純物の付着もありません.
正直,筆者がエアブラシで塗装するよりも綺麗です・・・
黒の底面パーツは洋上モデルを再現する際に使用します.
飛行甲板パーツ
護衛艦いずもと言ったらやはりこの空母並みに広い飛行甲板.
海外の空母よりも広い甲板を有しており「空母ではないか?」と批判されていますが,日本は護衛艦と言っています.
たしかに,素人からすると空母にしか見えないと思います.
飛行甲板の白線はデカールで再現していると思いきや,全塗装で仕上げています.
おまけに精度も抜群で素晴らしい塗装です.
この甲板を見ただけで「買い!」と思う人は少なくないと思うレベル.
少し残念な点を言うとしたら,ゲートの切断跡が見えることくらいです.
ゲート処理したいところですが,塗装されているので削りようがありません・・・
ただ,初心者の方からすると「え?どこ?」という部分にありますので全く問題ないと思います.
艦底パーツ
このキットは洋上モデルだけでなくフルハルモデルも再現できます.
筆者はどちらかというとフルハル派なので非常にうれしいです(^_^)
塗装は船体同様とても綺麗です.
ただ塗装後にゲートの切断をしているようで,ゲート跡がとても目立ちます.
飾れば見えにくくなる部分であることが幸いでしたが,これが甲板にあったら致命的でしたね.
各ランナー
Aランナー
Aランナーの艦橋はブリスターに入っています.あと,ヘリコプターの胴体もあります.
ブリスターのパーツはキットの顔でもあるので,艦橋が選ばれるのも納得です.
確かに,この繊細な色分けを目にしたら欲しくなってしまいますね.
Bランナー
Bランナーは昇降用エレベーターのパーツが多めです.
白いラインも完璧な塗装です.
格納庫の内装パーツがあることから降下状態も再現できます.
Cランナー
Cランナーは艦底パーツや艦橋パーツとなっています.
海上自衛隊の護衛艦は,船体と甲板 (飛行甲板のことではありません) の色が微妙に違うことを知っていますか?
甲板が少し暗いグレーなんですが,そこの部分までしっかり色分けされています.わかる人にはわかるGOODなポイントです.
Dランナー
Dランナーは兵装やボート,他細かいパーツとなっています.
ボート縁の黒塗装が少し雑な気がします.おまけにゲートもあるので跡が残りそうです.
ファランクス CIWS といった兵装は白色の頭頂部にゲートがあります.つまり,切断後ゲート跡の部分だけ白が剥げた状態となります.これは無塗装派にとっては残念です.
対策法として今思いつくのは修正ペンですね.
Eランナー
Eランナーはレーダー類がてんこ盛りです.
先ほどのファランクスと違い,白色の頭頂部にゲート跡が残らないので安心です.
接着部にゲート跡がくるような金型設計をされた方に感謝です.
Fランナー
Fランナーは筆者の好きな働く乗り物大集合!
タイヤや赤ラインまで綺麗に塗装されています.
艦船模型は小物類が見栄えに影響してくるので細かい塗装はとても重要です.
搭載機
キットに付属する搭載機は以下の通りです.
- SH-60J/K 哨戒ヘリコプター × 3機
- MCH-101 輸送ヘリコプター × 1機
- MH-53E 大型掃海ヘリコプター「シードラゴン」×1機 (退役)
なぜか退役したシードラゴンも付属し,完璧に塗装されています.
特にこだわりのない方はいずもに載せてもいいのではないでしょうか.
飛行甲板に5機並べればかなりかっこいいと思います!(^^)!
展示台
フルハルを選択した人はこの展示台で飾ります.
もちろんしっかり塗装されています.
説明書
シンプルで読みやすい説明書です。
かなり詳細に書かれた塗装ガイドはデカールを貼る際に使用します.
デカール
水転写デカールです.
シールタイプに比べ貼るのが少しめんどくさいです.
しかし,完成度は圧倒的に水転写デカールが勝るので個人的には嬉しいところ.
ヘリコプターのデカールがかなり小さいので大変かもしれません.
ギミック
始めの方でもお話ししましたが,船体は洋上タイプとフルハルタイプが選べます.
しかも,パーツの合いが抜群にいいのであえて接着せず,気分に合わせて洋上orフルハルで飾ることができるのです.
まとめ
今回初めて艦船模型の塗装済みプラモデルを購入しましたが,感心する部分がとても多かったです.
船体や飛行甲板,艦橋など重要パーツは完璧に塗装されており文句のつけようがありません
無塗装のノーマルプラモデルよりお値段は張りますが,それに見合う塗装品質だと思いました.
「塗装できないけど艦船模型作りたい!」という方や,「護衛艦を製作してみたいな」という方にはオススメです!
以上,ピットロード 塗装済みプラモデル 1/700 護衛艦 「DDH-183 いずも」についてのキットレビューでした.
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