この記事はフジミ模型 1/700 艦NEXTシリーズ色分け済みプラモデル「No.13 日本海軍戦艦 長門(ながと)」の製作レビュー⑦完成!となります.
今回の記事で艦NEXT戦艦長門がついに完成します.
それでは,前回の続きであるボーナスパーツ:双眼望遠鏡から組立を開始します.
前回の記事はこちら↓
ボーナスパーツ:双眼望遠鏡
一般的な1/700スケールの戦艦プラモデル(艦船模型)では再現されない双眼望遠鏡ですが,フジミ模型の艦NEXTシリーズはボーナスパーツとしてキットに付属します.
艦NEXTシリーズが登場するまで,戦艦プラモデル(艦船模型)で双眼望遠鏡を再現するには上記のようなアフターパーツを購入する必要がありました.しかし,価格もそこそこするため本格的に戦艦プラモデル(艦船模型)を製作する方以外はなかなか手の出しにくいパーツでした.
そんな双眼望遠鏡パーツがキットへ付属しているというのはとても嬉しい限りです.
キット付属&予備も多いので,失敗を気にせず挑戦することが可能です.見栄えUP効果も高いです.
戦艦長門:艦橋前部
Before
⬇️
After
ボーナスパーツの双眼望遠鏡は全て艦橋に接着します.
Before→Afterを見比べてもらうと分かりますが,双眼望遠鏡が追加されたことで艦橋のディテールが精密になり,見映えがとても良くなりました.
接着方法ですが,流し込み式のMr.セメントSではなく,ドロドロしたタミヤセメントの使用をオススメします.
双眼望遠鏡の接着方法
- ピンセットで双眼望遠鏡パーツを保持し,接着面にタミヤセメントを少し着けます.
- 艦橋にある双眼望遠鏡の支柱にそっと置くように接着します.
- 硬化まで数分待ちつつ水平垂直になるようピンセットで微調整.
戦艦長門:艦橋後部
Before
⬇️
After
艦橋後方からの見栄えも大きく向上しています.
ボーナスパーツ:煙突部の双眼望遠鏡
探照灯の下部辺りに双眼望遠鏡を組みます.
先ほどの艦橋に接着した双眼望遠鏡と形状が異なります.
双眼望遠鏡を接着する箇所には支柱があります.
これがあるとボーナスパーツの双眼望遠鏡を接着できませんので,除去する必要があります.
ニッパーを使用して支柱を除去した後の画像です.ご覧のように奥まで切断できていません.
また,デザインナイフも使用してみましたが奥まで綺麗に除去することは出来ず・・・
可能な限り支柱を除去しボーナスパーツの双眼望遠鏡を接着することとしました.
ボーナスパーツの双眼望遠鏡を接着した様子です.
不要な支柱は完全に除去出来ませんでしたが,特に違和感なく接着できているのかなと思います.
見栄えUP効果としてはイマイチですが,組んだ本人が自己満足を得られるパーツだと思います.
完成後にこの部分を見て興奮するのは組んだ本人である筆者だけですが,自分にしか分からないディテールアップはある意味戦艦プラモデル(艦船模型)を作る醍醐味でもあります.
ボーナスパーツ:伝声管&2式哨信儀全受器
艦NEXT戦艦長門のボーナスパーツである伝声管や二式哨信儀全受器を接着していきます.
伝声管は画像のように艦橋の窓からニョキっと出るように配置されます.
個人的に少しオーバースケールな気もしますが、模型栄えとしては面白いパーツだと思います.
この画像を見ても,二式哨信儀がどこに接着されているか分からない方がほとんどではないでしょうか?
この二式哨信儀もまた見栄えよりも自己満足度を追及したボーナスパーツと言ってもいいでしょう.
台座(追加工)
戦艦長門はフラハルモデルなので台座が付属します.
この上に戦艦長門をのせて飾るのですが,飾る時や地震が発生した時に転倒するかもという恐怖があるので筆者は固定しています.
艦底パーツにM3ネジが通るバカ穴を開け,M3ナットを瞬間接着剤で固定します.
台座にもM3のバカ穴を開け,下からM3ネジを通しています.
画像のように台座の下にネジ頭がきます.
ドライバーを使って簡単に取り外すことも可能です.
ネジとナットは画像の商品をホーマックで購入しています.
フジミ 1/700 艦NEXTシリーズNo.13 戦艦長門 完成!
フジミ 1/700 艦NEXTシリーズNo.13 戦艦長門ついに完成です!
塗装およびスミ入れなしの素組状態です(防水布のみ修正液使用).
無塗装で戦艦長門を製作したのは初めてですが,素組でこれほどの完成度になるとは驚きです.
やはりボーナスパーツによるディテールアップの効果が抜群です.
接着剤不要のスナップキットにもかかわらず,細かい部分までの作り込みが素晴らしいです.
艦載機の零式観測機はキットを組んだだけでこれほどの高い再現度.
このアングルがたまりません.
副砲の防水布を修正液で色分けしたことで,見栄えが格段に良くなったと思います.
ボーナスパーツの25mm単装機銃や土嚢もしっかり再現されています.
スクリューと舵はフルハルモデルの魅力的な部分でもあります.
舷側のディテールも細かく再現されておりリアルな仕上がりとなっています.
まとめ
フジミ 1/700 艦NEXTシリーズNo.13 戦艦長門の製作を開始してから7記事目での完成となりました.
正直ここまで長引いてしまうとは思いませんでしたが,満足の出来栄えになったので良かったです(^^)/
ボーナスパーツまで余すことなく使用して完成させた戦艦長門の完成度は本当に素晴らしいと思います.素組でこの完成度に到達できるのは艦NEXTシリーズ以外ないと断言してもいいでしょう.
製作して感じたことを簡単にまとめました.
良い点
- 接着剤不要でだいたい組める
- 塗装なしの素組でも十分な完成度
- ボーナスパーツのディテールアップ効果が抜群に良い
- 舷側の継ぎ目や舷外電路,錨といったディテールが細かく再現されている
いまいちな点
- 一部接着剤がなければ組めない部品がある
- パーツが小さいのでダボに押し込む時に破損しやすい
- 主砲の防水布シールは貼り辛く見栄えも悪い
筆者の率直な感想としては楽しく短期間で製作できる素晴らしいキットでした.
オススメの艦船模型を聞かれたら間違いなく候補に入ってくると思います.また、ガンプラ並みに誰でも簡単に組めるキットとまでは言えませんが,完成後に達成感・満足感を味わえるキットであることは間違いありません.
結論
戦艦長門を作ってみたいなら艦NEXTの戦艦長門を作るべし!
以上,「フジミ 1/700 艦NEXTシリーズNo.13 戦艦長門 製作記⑦ 完成!」の記事でした.
おまけ
部分塗装,スミ入れ,ウェザリングをした場合の完成例はこちら.
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