戦闘機(飛行機)プラモデル初心者の方にオススメしたい入門キット:童友社 1/72 凄!プラモデル「F-4JファントムⅡ」を製作レビュー

F-4JファントムⅡ

 

2016年12月より販売されている童友社1/72 凄!プラモデル「F-4J ファントムⅡ ”ショータイム100”」を製作レビューします.

 

 

 

結論

「凄!プラモデル」シリーズは色分け済み&接着剤不要で組めるプラモデルで、以下のような方にオススメです.

  • 初めて戦闘機(飛行機)プラモデルを製作する初心者の方
  • 戦闘機(飛行機)プラモデルを塗装なしで完成させたい方
  • 短時間で完成させたい方

 

 

 

戦闘機プラモデルの初心者向け入門キットである接着剤&塗装不要の「凄!プラモデル」シリーズ!

童友社が発売する凄!プラモデルシリーズ着色済み成型のパーツスナップフィット式の組立が採用された戦闘機プラモデルです.

ガンプラと同じ感覚で戦闘機(飛行機)プラモデルを簡単に楽しく製作できますので,無塗装で戦闘機プラモデルを作りたい方初心者向けの入門キットを探している方にオススメのキットです.

この記事では凄!プラモデルシリーズの中から「F-4JファントムⅡ」を抜粋し製作レビューしていきます.

 

凄!プラモデル以外にも塗装不要の戦闘機プラモデルが発売されているので,興味のある方はこちらもご覧ください.

【塗装済み】誰でも簡単に組める初心者オススメの戦闘機プラモデルを紹介
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童友社 1/72 凄!プラモデル「F-4JファントムⅡ」のキット紹介

これが童友社 1/72 凄!プラモデル「F-4J ファントムⅡ “ショータイム100″」のパッケージ(箱絵)となります.

他の戦闘機プラモデルとは一味変わった分解状態で表現されています.

「凄!」という文字がかなり強調されており一般的な飛行機プラモデルとは違うことが一目で分かります.

筆者的に童友社の凄!プラモデルシリーズのパッケージデザインはカッコイイですね

模型ショップに行くといつも目がとまってしまいます(;^_^A

また,側面には「塗装済み完成品」と「塗装なし完成品」の写真が並べてあり,塗装なしでも十分な見栄えの完成度であること確認できます.

 

 

キット内容をすべて並べた様子です.

ランナーごとに色分けされており,機体本体やエンジンノズルの色が見事に再現されています.

 

そしてこの凄!プラモデルのファントムⅡは接着剤なしで組むことが可能

筆者の経験上,飛行機プラモデルを接着剤なしで組んだことがありません.

そういう意味で,童友社の凄!プラモデルを組むのが楽しみです(^_^)

 

それでは組立開始です.

 

凄!プラモデル「F-14J ファントムⅡ」組立編

コックピット

コックピットは機体色と黒色のパーツで構成されています.

計器類のディテールはかなり細かいです.

 

 

接着剤なしで組んだ状態です.

パーツの合いはバッチリストレスなく組めます

また,緩くて外れる様子もありません

2色で構成されているため,見た目がのっぺりしているのは仕方ないでしょう.

計器類に水転写デカールがあれば良かったなと感じました.

 

 

 

胴体

コックピットの次は胴体の組立です.

胴体上部と下部はそれぞれ一体成形のため,既にファントムの全体像が確認できます.

上部パーツが機体色,下部パーツが白色で成形されています.

エンジンノズルがただの黒色ではなくガンメタルに近い成形色なのがGOODです.

 

 

下部の白色パーツにコックピットエンジンノズルなどを組みます.

 

ここで注意点!筆者が組んだ画像の状態は間違っており,この後分解しています

機尾パーツは上部の機体色パーツに組むのが正解です.

説明書をちゃんと読まず組んだ悪い例です.間違って組んでパーツを壊さないよう気を付けてください.

 

 

上部と下部を合体します.

ダボとダボ穴が合っていればすんなり組めます.

間違ってもパワーでなんとかしようとしないでください(>_<)

 

 

機尾パーツとの合いは完全にピッタリ

合わせ目の隙間がほとんどありません.これは素晴らしい!

 

 

コックピット周辺

コックピット前方にグラスコックピットを取り付けます.

ヘッドアップディスプレイ(透明ガラスに数値が表示される)はクリアパーツでリアルに再現されています.

 

 

 

操縦席を組付けます.

ダボ穴が見えないのでなかなか穴にはまらず少し苦戦しました.

 

 

 

エアインテーク

 

エアインテーク(吸気口)の組立です.

ほとんど見えなくなってしまいますが,内部のエンジンファンまで再現されています.

胴体に組む際は,テコの原理で白パーツを変形させつつはめ込みます .結構難しいです.

説明書だと「ここに組む!」としか書いておらず,組立に慣れていない方の場合

「ぶつかって組めないよ!」

と困惑する可能性がある部分だと感じました.

ちょっと不親切な説明だなと思いました.

 

 

エアインテークと胴体の合わせ目には若干の隙間が発生しています.

筆者的には30cmくらいの距離から見ても気にならなかったで,見栄えに悪影響を及ぼすほどの問題にはならないかなと思いました.

ただ,拡大画像なので結構隙間があるように見えてしまう・・・

 

 

主翼&尾翼

主翼の組立です.

パーツの合いは良好で特に問題はありません.

興奮のあまり部屋の中で飛行する際は,墜落しないようご注意ください.

 

 

 

ランディングギア(降着装置)

ランディングギア(降着装置)の組立です.

主翼下に位置する主脚パーツなのですが,パーツ数の少なさに驚愕(゜o゜)

一般的な戦闘機プラモデルだと主脚パーツは複数の細かいパーツで構成されており,組立も大変です.

それに比べたら凄!プラモデルの組みやすさは本当に優秀です.

 

 

接着剤なしでここまで簡単にランディングギアが組めるとは思いませんでした.

 

 

前部脚も少ないパーツ数でとても組みやすい.

 

 

後方には海軍仕様の特徴である着艦フックを組みます.

 

 

 

キャノピー

キャノピーを組みました.

一体成形で透明度も良好.

ただ,見る角度によって目立つパーティングライン(金型分割ライン)が筆者的に気になりました.

 

 

 

降着装置の格納扉(カバー)

ゲート処理前

⬇️

ゲート処理後

降着装置の格納扉ですが,切断するべきゲートとパーツの区別が難しいです.

  • 1枚目画像:ゲート処理前
  • 2枚目画像:ゲート処理後

画像を参考にしてみてください.間違ってもパーツを切断しないように(^_^;)

 

ゲート処理についてはこちらの記事で詳しく解説しています.

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部組していたランディングギア(降着装置)を組みました.

2枚目画像のピンセットで指すパーツなんですが,とても組みにくいです.

ピンセット先端の部分が干渉するため,ダボがダボ穴にはまりません.

試行錯誤の末,棒状のパーツを弧の字に変形させることではめ込むことができましたが,下手をすれば折っていました.

説明書には一切補足説明はなく組立難易度が異常に高いです.

上手く組めない場合は後回しにするか諦めた方が精神的にも良いと思います.

 

 

最初はパーツ数の少なさに歓喜しつつも一筋縄ではいかないランディングギア・・・前部脚でも問題発生です.

胴体のダボ穴に脚のダボをはめ込むんですが全然ハマりません・・・

おまけに押し込む力をかけられる部分がほとんどなく,タイヤ部分を押したら確実に「ポキッ」と折れます.

「プラモデルの組立にパワーは不要!」と口言している筆者が実際に折ったほどです…

 

解決策として

  • 脚のダボを短く切断してから組み,接着剤で固定(筆者はこちらを採用)
  • 脚のダボをカッターでカンナがけしダボ径を小さくしてはめ込む

の2つの方法が考えられます.

 

 

パイロンの組立

ミサイルや爆弾を固定するパイロンを組立ました.

 

 

一般的な戦闘機プラモデルだと分割式の爆弾ですが,本キットは一体成形のため精度が高くとてもシャープでカッコイイです.

欲を言うなら成型色をオリーブドラブにしてもらえればさらに見栄えが良いと思いました.

 

 

これは増槽という着脱式の燃料タンクです.

2分割式ですが,パーツの合いはよく隙間や段差も特に問題ありません.

 

 

ミサイル類です.

こちらも全て一体成形で,ランナーから切り出すだけでOKです.

 

 

パイロンやミサイル,爆弾,増槽を本体に組み付ければ,兵装フル装備状態のF-14J ファントムⅡが出来上がります.

とてもカッコイイですね!(^^)!

 

これで組立は完成となりますが,次の工程ではデカール貼り作業をしていきます.

 

ちなみに爆弾パーツはダボとダボ穴のはめ合いが緩く,少しの振動で外れてしまいます.

ポロポロと何回も取れるので,接着剤はあった方が良いと思います.

 

 

 

デカール貼り付け作業

デカールの貼り付け作業ですが,使用するデカールはシールタイプ水転写タイプの2種類あります.

今回は完成度を重視するため,水転写デカールを選択しました.

ただ,ご覧の通り細かいデカールが大量に待ち受けています.

よって,初心者の方やお手軽に完成させたい方にはシールタイプが断然オススメです.

 

 

水転写デカールを綺麗に貼るためにピンセットマークセッター,綿棒といった道具を使用します.

あとは説明書を見つつ無心で貼り付けていきます.

 

 

 

 

水転写デカール完成例

水転写デカールの貼付けが完了しました.

主翼の小さいデカールは大量にありとても大変でした.

裏側もそこそこの数があります.

また,どこまで貼ったか分からなくなるので説明書のデカール指示にチェックを入れながら作業するのがオススメです.

作業は大変でしたがファントムⅡの見栄えはかなり良くなったと思います.

 

 

 

「F-4J ファントムⅡ ”ショータイム100”」完成!!

デカール貼り作業が完了したら,外していた兵装を組んでついに完成です!

 

 

いかがでしょうか?

筆者としてはとても満足できる完成度となりました.

正直,無塗装で組んだ素組でこれ程の見栄えになるとは思ってなかったので,良い意味で期待を裏切られました.

 

 

 

まとめ

童友社 1/72 凄!プラモデル「F-4JファントムⅡ」を製作レビューしました.

接着剤不要かつ塗装なしでリアルなジェット戦闘機が作れるという謳い文句の凄!プラモデルでしたが,実際に製作することでそれが本当であることを実感しました.

 

総評としては以下の通りです.

良かった点

  • 塗装なしでも満足の完成度
  • 細部のディテールまでモールドで再現
  • パーツの合いが良い
  • 部品数が少ないので組みやすい
  • シールタイプのデカールが付属する

要望&改善して欲しい点

  • 一部のパーツが説明書を読むだけでは上手く組めない
  • 尾翼のガンメタル部分はデカールを付けて欲しかった
  • 前部のランディングギア(降着装置)のダボ穴が狭くてきつい (筆者は破壊)
  • 爆弾も色分けプラにして欲しい

 

水転写デカールの貼付けは大変でしたが,それに見合うだけの満足感を得ることが出来ました.

組立は接着を待たずにサクサク組めるので,シールタイプのデカールを使用すれば1日で完成させることも可能だと思います.

 

以上,童友社 1/72 凄!プラモデル「F-4JファントムⅡ」の製作レビューの記事でした.

 

 

おまけ

以下の画像は筆者が追加作業としてスミ入れミサイルや爆弾の筆塗りを行った完成例です.

スミ入れだけでもかなり化けます.

 

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