この記事では初心者の方にオススメしたい戦闘機プラモデルの童友社 彩シリーズ No.5 「P-51D マスタング」について製作レビューします.
結論
童友社の彩シリーズ(完全塗装済みの戦闘機プラモデル)は以下のような方にオススメの商品です.
- 初めて戦闘機(飛行機)プラモデルを製作する方
- 戦闘機(飛行機)プラモデルを塗装なしで完成させたい方
- 短時間で完成させたい方
初心者の方にオススメしたい塗装不要の戦闘機プラモデル : 彩シリーズ!
彩シリーズとはプラモデルメーカー:童友社が発売する完全塗装済みの戦闘機プラモデルのことです.
塗装不要でパーツ数も少なく短時間で製作できるので,無塗装で戦闘機プラモデルを作りたい方や初心者の方にオススメの商品です.
今回はその彩シリーズからP-51D マスタングをピックアップして製作レビューします.
また,彩シリーズのラインアップや,他メーカーから発売されている塗装不要の戦闘機プラモデルについてはこちらの記事で紹介しています.
童友社 1/72 彩シリーズ No5「P-51D マスタング」のキット紹介
パッケージ(箱絵)
これが今回紹介するP-51Dマスタングのパッケージです.
パッケージの下半分が透明になっており,塗装済みのキット中身が確認できるようになっています.
「彩5」と記載されているのは,彩シリーズのNo.5であることを表しています.
パッケージ裏側には彩シリーズのラインアップが紹介されています.
主に日本軍やアメリカの軍の戦闘機です.
キット内容
胴体や主翼,プロペラなどは透明なブリスターで保護されています.
しっかりはめ込んであるため取り出すときに筆者は少し苦戦しました.
下から押してあげると上手く外せます.
ランナーは1つだけで全体的なパーツ数は思っていたよりもかなり少ないです.
説明書
パーツ数が少ないので,組立説明書も見開き1ページで完結しています.
説明書の裏側には「彩シリーズ カスタマイズ講座」があり,完成度を高める方法などが解説してありました.
見栄えをUPさせたい方は必見です.
P-51D マスタングの組立
それではP-51D マスタングの組立を開始していきます.
プロペラ
プロペラのパーツは全てランナーから切り離した状態で塗装され,ビニール袋で梱包してあります.
ゲート跡が一切残っていない点が素晴らしいです.
プロペラのパーツ同士の合いは非常に良く,修正や加工をする必要がありません.
流し込み接着剤を使用する際は塗装部に付着しないよう注意してください.
付着すると塗装が溶けてしまい,変色がかなり目立ちます.
胴体・主翼・尾翼
本機の組立です.
主翼やキャノピーなどは問題なく組めます.
ただし,尾翼はそのままだと上手く組ないので注意してください.
尾翼の接着部にあるダボがダボ穴に入らず,無理やり押し込もうとすると破損する可能性があります.
筆者はダボを短く切断してからダボ穴に差し込み接着することで解決しました.
この時点でマスタングの形状がほとんど出来上がります.
ランディングギア(主脚,尾輪)
ランナーから切り取った際,タイヤにゲート跡が残ってしまいます.
ゲート跡があると見栄えが悪いので,油性ペンかボールペンで塗ってしまうのがオススメです.
また,ランディングギア(主脚)の組立では中粘度接着剤を使用した方が良いと思います.
主脚をこの状態まで組み,「後は主翼に接着して完成だ」と筆者は思っていました.
しかし,先ほどの尾翼と同様にランディングギアのダボが主翼のダボ穴にハマりません.ちなみに尾輪も同様です.
これもダボを短く切断することで解決しました.
今でこそダボが干渉して組めないのだとすぐに気づけますが,初心者の頃の筆者であればなぜ組めないのか分からず途方にくれていたでしょう.
童友社さん側で以下の点などを配慮していただければ,さらに良いキットになると思いました.
- ダボをつけるのであれば誰でも組めるように改善する
- 改善が難しいのであれば説明書に対策を記載する
ダボを短く切断した主脚は重力に負けて倒れてくる(最初の位置に対して5~10°くらい)ことがあります.
接着剤が完全に固まるまでは主脚が倒れていないか何回もチェックし,倒れてきたらその都度修正してあげましょう.
主脚が完全に固まったら最後にプロペラを機首へ差し込んで完成です(^-^)
P-51D マスタング完成
P-51Dマスタングが完成しました.
やはりレシプロ戦闘機の最高傑作機と言われるだけあってとてもカッコイイ戦闘機ですね.
P-51Dマスタングの水冷式マーリンエンジンを搭載した長い機首も特徴的です.
プロペラや機首のデカールは綺麗に貼ってあります.
彩シリーズのP-51Dマスタングですが,塗装に関してはムラなく均一に仕上がっています.
塗装の難しいシルバー塗装が既に完了しているというのは彩シリーズの大きなメリットだと思います.
シルバー塗装が苦手でP-51Dマスタングの製作を諦めていた筆者としてはとてもありがたい限りです.
機体裏の塗装も抜かりはなく,綺麗に塗装されています.
機銃の発射口や薬莢(やっきょう)の排出孔には排煙による汚れを表現したウェザリングが施されています.
このようなアクセントが完成度を高めてくれますので筆者的に好評価です.
組立に少し苦戦した尾翼と尾輪です.
尾翼の接着部にはは少しだけ隙間が発生していますが,機体裏側なのでほとんど目立ちません.
完成後はパッケージの上にのせて飾ったり,中に収納して保管することも可能性です.
まとめ
童友社 彩シリーズ No.5 「P-51D マスタング」について製作レビューしてきました.
1/72スケールのP-51Dマスタングを製作したのは初めてでしたが,組立が簡単で完成後の見栄えも良くとても満足しております.
組立はガンプラのようにゲート処理するだけでOKという訳にもいかず,ダボの調整やバリ処理が必要です.
また,ランディングギアの組立難易度などは一般的な戦闘機プラモデルと同レベルだと思います.
ただし,一般的な戦闘機プラモデルと比べて
- パーツ数が少ない
- 完全塗装済み
という彩シリーズのメリットのおかげで,塗装せずに1~2時間という短時間でリアルに完成させることが出来る点は素晴らしいと思います.
これらの点から,
- 初めて戦闘機プラモデルを製作する方
- 塗装が苦手な方
- 短時間で完成させたい方
にオススメできる商品という評価をさせていただきます.
以上,童友社 彩シリーズ No.5 「P-51D マスタング」の製作レビューでした.
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