この記事では塗装済み戦闘機プラモデルである「ピットロード 1/144 SNPシリーズ ロシア空軍 戦闘機 Su-57 塗装済みプラモデル SNP13」を製作レビューします.
Su-57とはロシア空軍の主力ステルス戦闘機で,旧式化したMiG-29やSu-27の後継機として開発された第5世代戦闘機にあたります.2017年ロシア空軍により軍制式呼称がSu-57に決定されました.
そのステルス戦闘機:Su-57の戦闘機プラモデルがメーカー:ピットロードより全塗装済み組立プラモデルとして販売されています.
このキットは機体の迷彩塗装からキャノピーの縁に至るまで塗装済みとなっており,組立するだけでリアルな塗装済み完成品を手に入れることができます.
また,1/144スケールなので部品点数が少なく1日で完成させることが可能なうえ,完成品は「手のひらサイズ」と非常にコンパクトです!
したがって,
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初めて戦闘機プラモデルに挑戦する
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戦闘機プラモデルを作りたいが塗装はできない
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完成品を飾る場所があまりない
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作る時間がない
という方でも手軽に楽しめるキットではないかと思います.
記事では「ピットロード 1/144 SNPシリーズ ロシア空軍 戦闘機 Su-57 塗装済みプラモデル SNP13」について,
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キットの内容
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組立の流れ
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塗装の状態
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完成品のクオリティ
など詳しく解説しています.
また,おまけとして他戦闘機とのサイズ比較もしていますので最後までご覧いただければと思います(^_^)
結論
- 組立簡単♪1日で完成
- 全塗装済み&デカールもプリント済み
- 深いスジ彫りとシャープなエッジによる高い完成度に大変満足!
パッケージ
こちらが今回紹介する商品のパッケージとなります.
透明部分からはロシア空軍のステルス戦闘機 Su-57の塗装済みキットが確認できます.
パッケージ側面はこんな感じです.
キット内容
パッケージを開封しキット内容を確認していきます.
部品図・組立説明書
表面には機体の説明や部品図が記載されています.
1/144スケールは部品点数が少ないので組立説明も簡潔です.
塗装ガイドとマスキング貼付け図です.
塗装済み組立パーツ
本命の全塗装済みキットになります.
機体のパーツやキャノピーのクリアパーツなどは透明のブリスターで厳重に保護されています.
また,その他の部品も各ランナーごとに小分けのビニール袋で保護されており,塗膜が傷つかないように配慮されています.
全パーツを並べました.
第一印象で塗装がとても繊細かつ綺麗だと感じました.
キャノピーの縁などがはみ出しもなく丁寧に塗装されているあたりは素晴らしいです.
また,主脚の黒色とシルバーの細かい塗り分けもです.
製作編
ここからは組立作業に入っていきます.
基本的に組立説明書通りの順番で進めていきます.
機体の組立
機体の組立は表と裏の2パーツを合わせるだけととてもシンプルです.
排気口のタービンパーツはダボが付いているので,ダボ穴に差し込むだけで位置が出ます.
塗装により穴が狭くなって組めないということもありませんでした.
説明書にこんな記載がありました.
「ディスプレイスタンドを取り付ける際はパーツのガイドに沿って穴を開けて下さい」
「え?追加工しないとディスプレイスタンド付けれないの?」
そうなんです,穴を開ける追加工をしないと付属のディスプレイスタンドで飾ることはできません.
こんな感じでディスプレイスタンドを差し込む部分には穴が開いていません.
ここの部分に穴を開けます.
見た目以上に奥まった部分なので,精密ドリルなどを使用しないと追加工は難しいです.
- ディスプレイスタンドを使う予定がない
- 追加工する工具がない
- そもそも追加工がめんどくさい
という方は飛ばしてもいい工程です.
ちなみに筆者はスタンドを使用しない着陸状態で飾る予定だったので追加工はしませんでした.
パーツの合いはバッチリで合わせ目の調整は不要です.
画像は接着前ですが隙間はほとんどありません.
エアインテーク付近に若干の隙間があったため,百円ショップのクリップで固定しています.
その後,流し込み接着剤を使用しました.
兵装庫の組立
次は兵装庫内とミサイルのパーツを組んでいきます.
ここで問題発生です.
画像のパーツがキツくてハマりません.
パーツの側面が干渉していたのでデザインナイフで側面を削り,幅を小さくすることで解決しました.
組立が完了するとこんな感じです.
このミサイルパーツの接着が非常に難しく苦戦しました.
接着部がミサイルの裏側なので流し込み接着剤が使用できず,中粘度接着剤を使用しています.
上手く組める自信がない方や裏側の見栄えを気にしないという方は以下の方法がオススメです.
このように兵装庫扉を閉じた状態で組む方法です.
画像は仮組ですが,この2パーツを組むだけでOK.
とても簡単で時短にもなります.
コックピットの組立
コックピットの組立に使用するパーツはこちらになります.
パイロットもロシア空軍のカラーでしっかり塗装されています.
キャノピーの色分けも綺麗です.
気になるのはこのゲート跡です.パーツが黒塗装なので跡がとても目立ちます.
しかし,黒色なら全く問題なし!(^^)!
ゲート跡を黒のボールペンで塗れば解決です(^_^)♪
コックピット部のパーツの合いは良好でトラブルなく組めました.
垂直・水平尾翼,ノズルの組立
これらのパーツもほぼ調整なしでスムーズに組めます.
尾翼関係のパーツを組めば機体の形状はほぼ完成です.
エンジンノズルもこんな感じでかなり目立つゲート跡が発生します.
コックピットと同様,黒色のボールペンで修正完了です(^_^)♪
無調整で隙間もなく組めました.
エアインテークの組立
機体裏側の組立になります.
まずはエアインテークからです.
吸気タービンのディテールが細かく見ごたえはあるのですが,ほとんど見えなくなってしまうのが少し残念ですね.
黒色の吸気タービンとエンジンノズルの間にジェットエンジンが格納されています.
機体が大きいのでエンジンが小さく感じてしまいます.
機体右側にエアインテークを組みました.
エンジン部と同じくらいの長さがあります.
エアインテーク完成です.
ステルス戦闘の角ばった形状が良く再現されています.
脚庫扉・兵倉庫扉の組立
脚庫扉・兵倉庫扉パーツを組んでいきます.
戦闘機プラモデルの組立において扉パーツは苦戦しやすい部分ですが,今回のSu-57はストレスなく組めました.
パーツの合いが良好なので調整不要ですぐに接着できます.
前脚・主脚の組立
降着装置の組立です.
ゲート跡が目立っていますが,今回も黒色なのでボールペンで修正可能です.
主脚パーツの接着部が奥の狭い箇所にあるため,流し込み接着剤が上手く流れず苦戦しました.
中粘度接着剤を併用することでなんとか接着できています(^_^;)
この工程で全ての組立作業が完了となります!
水転写デカールの貼付け
仕上げに水転写デカールを貼り付けます.
とはいっても本キットは全塗装済みなだけでなく,デカールもプリント済みです.
こんな感じで綺麗にデカールがプリントされています.
唯一貼り付けされていないのが機体番号です.
⑨,⑩のデカールが機体番号です.
皆さんのお好みに合わせて好きな番号を貼り付けるもよし,面倒なら貼らなくてもOKです.
筆者は説明書通りに貼り付けました.
使用した工具は画像のとおりです.
機体番号を貼り付けたことで少しだけ見栄えがUPしたように感じます(^_^)
完成
水転写デカールの貼付けまで完了すればついに完成となります.
それでは,完成品の姿をご覧ください(^o^)/
収納
完成したSu-57はパッケージに収納することができます!(^^)!
まずはこんな感じにおいてから蓋をすると・・・・
完成品が見える状態で蓋を閉じることが出来ました!
これなら埃が付く心配もなく保管可能です(^^)/
さすがにこのままだと中で滑ってしまうので,ティッシュ等の梱包材は入れた方がいいと思います.
まとめ
ピットロードの塗装済み戦闘機プラモデル:Su-57を製作レビューしました.
組立では少し手間取ることもありましたが,造形や塗装に関しては文句のつけようがなく,完成品は大変満足できる仕上がりとなりました.
深いスジ彫りやシャープなエッジのきいた造形,丁寧な塗装により高い完成度となっています.
また,全塗装済みでパーツ数も少ないので組立だけに集中でき,1日で完成させることができました.
これなら時間の確保が難しい忙しい方でも気軽に楽しめるのではないかと思います!(^^)!
良かった点
気になった点
これまでに塗装済み戦闘機プラモデルはいくつも製作してきましたが,今回の「ピットロード」というメーカーのプラモデルは初めて製作しました.
筆者的には価格と完成度のバランスが取れたとても良い商品だと思います.
現状のラインナップが「Su-57のみ」なので,ぜひともシリーズ化して他の戦闘機もラインナップされていくことを期待しています.
過去に製作してきた塗装済み戦闘機プラモデルのメーカー別評価をまとめてみましたので,ご参考になれば幸いです(^-^)
1/144スケール:塗装済み戦闘機プラモデルのメーカ別評価(筆者の個人的見解)
ピットロード | F-toys | 技MIX | |
価格 | △ | ◎ | × |
塗装精度 | ○ | △ | ◎ |
デカール | ○ | △ | ◎ |
造形 | ○ | ○ | ◎ |
組立やすさ | ○ | △ | ○ |
なお,塗装不要・塗装済みの戦闘機プラモデルについては各メーカー別にこちらの記事で詳しく紹介しています.
以上,塗装済み戦闘機プラモデル「ピットロード 1/144 SNPシリーズ ロシア空軍 戦闘機 Su-57 塗装済みプラモデル SNP13」の製作レビューでした.
↓塗装の必要なキットもありますので間違えて購入してしまわないようご注意ください.
おまけ:他戦闘機とのサイズ比較
せっかくなので同スケール:1/144シリーズの戦闘機さん達に集まっていただき,サイズ比較をしてみました.
左から航空自衛隊のF-35B,零式艦上戦闘機五二型,今回製作したロシア空軍のSu-57,そしてF-14Aトムキャットとなっています.
Su-57が如何に大きいかが一目瞭然化と思います.F-14Aトムキャットよりも大きいように見えます.
翼面積だとSu-57が一番大きく,零戦の3倍以上あります.
零戦とF-14Aトムキャットは引退していますが,陸上自衛隊のF-35Bとロシア空軍のSu-57はバリバリの現役のなので是非とも生で見てみたいものです(^-^)
今回登場した陸上自衛隊のF-35BとF-14A:トムキャットの塗装済みプラモデルは以下の製作レビュー記事で製作した完成品になります.興味がある方は是非こちらも覗いてみてください(^^)/
以上,おまけのサイズ比較編でした.
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