本記事では過去に発売されたF-toysの 大型機コレクションVol.13「B-17G フライングフォートレス」について製作レビューします.
大型機コレクションVol.13では世界大戦時に活躍した大型機が,「半完成品プラモデル(塗装済み)」として1/144スケールで立体化されています.
前回の記事では大型機コレクションVol.13にラインアップされている一式陸上攻撃機について製作レビューしました.
それに続き,今回は同ラインアップの「B-17G フライングフォートレス」について製作レビューしていきたいと思います.
それではよろしくお願いします.
パッケージ
こちらがF-toys 1/144 大型機コレクションVol.13のパッケージとなります.
ラインアップはご覧の通りです.
製作するのは「第532爆撃飛行隊」になります.
キット内容
キットを開封すると機体解説&組立説明書とブリスターで保護されたB-17Gのパーツが出てきます.
機体解説書ではB-17Gフライングフォートレスに関する史実の活躍や各部の特徴などが説明されており,とても面白い内容となっています.
裏側のページでは組立とデカールの貼り方について説明されています.
その他,大型機コレクションVol.13にラインアップされている2種類(色違い)のB-17Gに関して,塗装違いの理由や史実の活躍が簡単に解説してあります.
ブリスターから取り出した全パーツを並べた状態になります.
パッと見た感じはシルバーの塗装がとても綺麗な印象的です.
胴体パーツは仮組状態のため分解することができます.
こんな感じで内部の操縦席までしっかり造形されており,塗装もされています.
完成後はほとんど見えなくなる部分ですので,組立する前にたっぷりと堪能しておきましょう(^^♪
B-17Gは12.7mm機銃を13挺搭載しています.
ガンタレットはそれぞれ別パーツ化されているので,こんな感じで取り外せます.
残念なことに筆者のキットは機銃の砲身が折れ曲がっていました(T-T)
無理に動かすとポキッと折れてしまうので注意が必要です.
食玩ですので品質の当たりハズレはよく起こりますが,筆者はハズレを引いてしまったようです(´;ω;`)
エンジンとプロペラは既に組まれた状態となっています.
息を吹きかけるとプロペラはスムーズに回転します.
エンジンカバー内部までディテールが細かく再現されています.
素晴らしい!
製作編
それでは早速製作を開始していきましょう!
まずは主翼にエンジンとランディングギアを組んでいきます.
この主翼裏にあるダボ穴へランディングギアのパーツを差し込むのですが・・・
ランディングギアのパーツがしっかり奥まで差し込めません…
これを「なにくそ!」とパワーで押し込むと確実にパーツが破損しますので,ここは一旦冷静になり状態を確認しましょう.
ランディングギアのパーツを確認すると,ダボ部分にタップリと塗料が固着していました.
この固着した塗料が干渉し,ダボ穴に差し込めなかったようです.
固着した塗装を削るのはめんどくさいので,ピンセットで示したダボ部分を短く切断したいと思います.
こんな感じで斜めに切断しました.
ダボを斜めに切断したおかげで,ランディングギアのパーツをしっかり組むことができました.
ちなみに,流し込み接着剤を使用すると塗料が少し柔らかくなるので,ダボ穴の奥までヌルっと入ります.
エンジンパーツは特に問題なく組めます.
胴体,主翼,尾翼を合体していきます.
あっという間にB-17Gの組立が完了しました(^^)d
これはとてもカッコいい!
仕上げとして付属の水転写式デカールを貼り付けていきます.
デカールを綺麗に貼り付けるため,必須アイテムのマークセッターを使用しています.
マークセッターをしっかり振って撹拌してから,B-17Gのデカール貼り付け部分に塗ります.
こんな感じでちょこっと付けます.
マークセッター溶液の上へ重ねるように水転写式デカールを貼り付けます.
恐らくマークセッター溶液がデカールの縁からはみ出してきますので,綿棒やティッシュで拭き取ります.
垂直尾翼の水転写式デカールも同様に貼り付けました.
以上で製作は完了です!
完成
それでは完成したB-17Gの姿をご覧下さい(^^♪
いかがでしょうか?
B-17Gの美しい形が完璧に再現されているのはもちろんのこと,シルバー塗装や部分塗装が丁寧に仕上げてあり見事な完成度となっています.
簡単な組立と水転写式デカールを貼っただけでこの完成度は驚きです( ゚Д゚)
機首のクリアパーツ類は濁りのない綺麗な透明で,縁の塗装も丁寧に処理されています.
エンジンカバーやプロペラの塗分けも良い感じですね(^^♪
胴体や主翼のモールドは深く掘ってあるため,墨入れしなくてもパネルラインがよく目立ち見栄えが良いです.
ちなみに1つ残念な部分とをあげるとすれば,エンジンカバー(カウリング)上の反射防止塗装がズレている点です.(左から2番目のエンジンカバー)
最初は筆者が組立を間違っただけだと思ったのですが,何度確認しても正しく組めているので塗装のミスかと思います.
あまり目立つような部分じゃなかったのが唯一の救いです・・・(+_+)
尾翼は色分けやデカールなど情報量が多く見応えがあります.
機体裏もしっかり色分けされています.
エンジン下部の過給機まで細かく色分けされている点は高評価です.
付属のディスプレイスタンドを使用すれば飛行状態で飾ることも可能です.
地面にどっしりと居座るB-17Gも魅力的ですが,愛称「フライングフォートレス」=「飛行要塞・空飛ぶ要塞」に相応しい飛行状態で飾るのもアリですね(^^)/
機体裏が良く見えるローアングルは最高の眺めです(>_<)
まとめ
F-toysの大型機コレクションVol.13「B-17G フライングフォートレス 」について製作レビューしました.
ランディングギア以外の組立はスムーズで,水転写式デカールも数が少なく短時間で製作できました.
約1.5時間ほどですかね.
筆者としては念願であった1/144スケールのB-17G が手に入り大変満足しています(^^)d
完成度も高いのでなおさら嬉しいです!
組立を手軽に楽しんでリアルなB-17Gの完成品が手に入ることから,「時間がない方」や「一度B-17Gを作ってみたい方」には特にオススメのキットです.
ネックなのは既に販売が終了したシリーズで入手性が良くない点です.
ヤフオクやメルカリで出品されていることがありますので,定期的にチェックしていればゲットできるかと思います.
Amazonは「ぼったくり価格」が多いのでご注意ください.
以上,F-toys 大型機コレクションVol.13「B-17G フライングフォートレス 」の製作レビューでした.
おまけ サイズ比較
前回レビューした一式陸上攻撃機と一緒に並べてサイズを比較してみました。
やはりB-17Gは4発エンジンなだけに一式陸上攻撃機より一回り大きいです.
ただ,一式陸上攻撃機の特徴である寸胴な胴体だけはB-17Gに負けていませんw
では,せっかくですので現代の日本が保有する陸上自衛隊V-22オスプレイにも来てもらいましょう.(以前レビューしたキット)
筆者的にはB-17Gが圧倒的に大きいイメージでしたが,そんなことはないようですね.
- 機体のみの空虚重量で比較
- 搭載できる重量(ペイロード)で比較
なんとV-22オスプレイのペイロードは一式陸攻の 9倍!!( ゚Д゚)
B-17Gよりも軽いV-22オスプレイが一番大きい重量を運べるのですから,航空界の技術進歩には驚かされますね.
以上,おまけ編でした.
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