この記事は前回製作レビューした童友社 戦闘機プラモデル:凄!シリーズ第6弾の「F-14Aトムキャット」の続編となります.
前回の記事はこちらになります.
↓
本記事では素組のトムキャットに一手間加え,完成度を高めていきたいと思います.
全塗装せずにリアルなトムキャットを完成させる方法について解説していますので,ぜひ最後までご覧いただければと思います(^_^)
本記事の結論
- 筆塗りとスミ入れによりトムキャットの完成度が劇的にUP!
- 凄!プラモデルのトムキャットは短時間で製作したい方にとてもオススメ!
⬇️
童友社「F-14Aトムキャット」の素組とパッケージ完成例の違いを比較:素組はF-14AというよりもF-14Dの色分けに近い!?
こちらは前回の記事で素組したF-14A トムキャットです.
パット見て
「なんか全然カッコよくない・・・」
「パッケージのトムキャットと全然違うじゃん」
と思った方も多いはず.
画像のトムキャットはまだ水転写デカールを貼っていないので素組として扱うのは微妙ですが(デカールで細部の色分けを補っている部分もあるため),まずはこの状態でパッケージ完成例との違いを確認していきたいと思います.
パッケージの全塗装完成例と素組トムキャットとの比較です.
素組は着色成形パーツによりある程度色分けされていますが,パッケージ完成品ほど色分けされているとは言えません.
機体裏の白塗装を全て別パーツで再現して欲しいとまでは言いませんが,主翼の白部分や機首の白色といった部分はなんとか色分けして貰いたかったところです.
ちなみに今回の凄!プラモデルはF-14Aという先行量産のトムキャットをキット化して発売したわけですが,キットにはF-14Dという最終生産型(エンジンやレーダーを上位互換に換装)のトムキャットで製作するためのパーツが含まれています.
したがって,F-14Dとして製作することが可能です.
ただし,組立について説明書には一切記載されておらず,水転写デカール等は付属していないのでご自身で準備する必要があります.
その最終生産型であるF-14Dの塗装はというと…
こんな感じです.(注意:画像は過去の模型雑誌からの抜粋です.)
F-14DはF-14A型に比べ色分けが少ないシンプルな塗装なのです.
そのため,素組のトムキャットとF-14Dトムキャットを比べると色分けが似ているようにも感じます.
つまり,無塗装キットとしてトムキャットを売るのであればF-14Dとして発売した方が素組の色分けが近く,初心者の方や無塗装派の方は満足できたのではないかと思ったりもしました.
とは言ってもキットには水転写デカールがF-14A仕様しか付属しないので,F-14Aとして筆者なりに満足の完成度を得られるよう簡単フィニッシュで仕上げていきます.
素組F-14Aトムキャットの色分けを筆塗りで追加
素組のトムキャットに不足している色分け部分を筆塗りで追加します.
筆塗りといっても一部だけで,全体的にはキットの成型色を活かした無塗装部分が多いです.
筆塗りによる色分け完了後のトムキャットです.
筆塗りで色分けを追加したのは以下の通りです.
- ホワイト:主翼・垂直尾翼・機首
- シルバー:機首・主翼・尾翼の先端部
- タン:機首
- グレー:ミサイル類の先端
- イエロー:操縦席
- ブラック(油性ペン):操縦席
筆者は複数の塗料を所持していたため他の部分もチマチマ塗ってしまいましたが,見栄えに大きく影響するのはホワイトの部分です.
なので,最低限ホワイトで主翼と尾翼を筆塗りするだけで見栄えUPの効果は十分だと思います.
また,キャノピーやコックピットの筆塗りも挑戦してみましたがかなり難しく苦労しました.
筆塗りに慣れていない方やめんどくさい方は省略しても良いと思います.
次に塗装が乾きしだい水転写デカールを貼り付けます.
この時モールドに水転写デカールをしっかり馴染ませるため,Mr.マークセッタ-を使用することをオススメします.
スミ入れ作業&ツヤ消しスプレーによる仕上げ
貼り付けた水転写デカールが完全に乾燥したらスミ入れ作業です.
凄!プラモデルのトムキャットはパネルラインのディテールが精密に再現されておりモールドも深いので,スミ入れによる見栄えUP効果がとても期待できます.
戦闘機プラモデルにスミ入れをしたことがない方も是非この機会に挑戦して頂けたらと思います!
見違えるほど素晴らしい完成度になると思いますよ(^_^)
実際のスミ入れ作業は以下の記事で解説しているので参考にしてみてください.
スミ入れ完了後のトムキャットの様子です.
ミサイル類やランディングギアは外した状態でスミ入れを行っています.
水転写デカールとスミ入れ効果により見栄えが格段に良くなりました.
特に機首はディテールと情報量が多いので見ていて飽きません.
ミサイル類もかなりカッコよくなりました.
ミサイル先端をグレーで筆塗りし,水転写デカールを貼っただけで満足の見栄えになりました.
スミ入れ塗料が完全に乾燥したら機体にランディングギアやミサイル類を接着します.
そして最後は仕上げとしてツヤ消しスプレーを吹き全体のツヤを統一します.
無塗装プラモデルの場合ツヤ消しスプレーは必須アイテムと言っていいほど重要です.
なぜなら,ツヤ消しを吹くだけで表面のプラスチック感がなくなり全塗装したような仕上がりになるからです.
完成後に家の外やベランダでプラモデル全体に一回吹くだけで良いので,塗装嫌いの方や家族のいる方も導入しやすいのではないかと思います.
ちなみに筆者が使用したのはこちらです.
F14Aトムキャットが完成!
それでは素組のトムキャットに一手間加え完成したF-14Aトムキャットをご覧下さい(^_^)
いかがでしょうか?
パッケージの完成品と同じとまでは行かないまでも,十分見ごたえのある完成度になったのではないでしょうか.
機体色のグレーは成型色を活かした完全無塗装となっていますが,スミ入れとツヤ消しスプレーの効果によりほとんど違和感がありません.
胴体のパネルラインもスミ入れによりしっかり存在感を出してくれています.
コックピットのキャノピーは接着していないので自由に開閉可能です.
計器パネルも見る角度によって確認することが出来ます.
頑張ってあの細かい水転写デカールを貼った甲斐がありました(T-T)
機体裏側も満載されたミサイルやランディングギアなど見所が満載です.
ランディングギアは無塗装にもかかわらずこの完成度.
ホイールとタイヤが別パーツ化により色分けされている点がGOODです.
着艦フックのシマシマ模様は水転写デカール貼っただけの無塗装です.
AIM-54フェニックス,AIM-9サイドワインダー,AIM-7スパローも見応えがあります.
F-14Aトムキャット高速モード
⬇️
トムキャットの特徴である可変翼は自由に動かせるので,画像のように可変翼を閉じた状態で飾ることが可能です.
トムキャットと言えば多くの方が画像のように可変翼を閉じた状態をイメージされるのではないでしょうか.
どの角度から見ても見栄えが良く,凄!プラモデルF14-Aトムキャットのキットの完成度が高いことを改めて実感します.
画像のようにミサイルが満載された機体裏をローアングルから眺めるのが最高にカッコいいです(´ρ`)
スミ入れにより強調されたパネルラインと色鮮やかな水転写デカールも本キットの素晴らしい部分だと思います.
完成したトムキャットをパッケージの上にのせてみました.
可変翼を閉じればパッケージ内に収まりそうなサイズ感になります.
可変翼を開いた状態と閉じた状態のどちらで飾るかとても悩ましいです(>_<)
まとめ
完全素組の無塗装では筆者的に満足できなかった凄!プラモデルのトムキャットでしたが,筆塗りによる色分け追加とスミ入れをしたことで劇的に完成度が高まり満足の仕上がりとなりました.
凄!プラモデルの特徴である着色成型のパーツを活かすことで,一部筆塗り&スミ入れという簡単フィニッシュでパッケージ並みのトムキャットを完成させることが出来ます.
したがって,凄!プラモデルのF-14Aトムキャットは
- 短時間で完成させたい
- なるべく手間をかけたくない
という方に最もオススメできるキットなのではないかと思いました.
また,他メーカーのトムキャットプラモデルは全塗装が前提なのに対し,童友社:凄!プラモデルのトムキャットはとても組みやすく無塗装素組でも飾れるレベルの完成度になります.
よって,初めて戦闘機プラモデルを作るという方であっても安心して組めるキットだと思います.
皆さんも凄!プラモデルのトムキャットを製作し,可変翼ジェット戦闘機の魅力を味わってみてはいかがでしょうか?!(^^)!
以上,「凄!プラモデルのF-14Aトムキャットが筆塗りとスミ入れで劇的変化!全塗装しなくても満足の完成度が得られる!」の記事でした.
コメント
[…] […]