2020年7月に童友社から発売された戦闘機プラモデル:凄!シリーズ第7弾の「F/A-18E スーパーホーネット VFA-195 チッピーホー」についてキットレビューします.
結論
「凄!プラモデル」シリーズは色分け済み&接着剤不要で組めるプラモデルで、以下のような方にオススメです.
- 初めて戦闘機(飛行機)プラモデルを製作する方
- 塗装なしで完成させたい方
- 映画「トップガン マーヴェリック」の主役機に興味のある方
F/A-18E スーパーホーネットについて解説!
「ホーネット」や「スーパーホーネット」という名前,ジェット戦闘機に興味がある方なら一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
今回紹介する凄!プラモデルのキットである「F/A-18E スーパーホーネット」とはアメリカ海軍のジェット戦闘機であり,「F/A-18A-D ホーネット」の発展型戦闘攻撃機となります.
つまり「F/A-18A-D ホーネット」と「F/A-18E スーパーホーネット」は形状が似ているものの,全く別物のジェット戦闘機なんです.
筆者は
「ホーネット」をちょっとアップグレードしたのが「スーパーホーネット」だから大差ないんだろうなあ~
というイメージでしたが,改めて調べてみるとかなり違うことが判明しました.
これは複座型のホーネットとスーパーホーネットを比較した画像です.
左側のホーネットに比べ右側のスーパーホーネットは全長や翼面積が拡大されていることが確認できます.
ここまで形状が似ているにも関わらず共通部品は1割で,残る9割が別部品だというのだから驚きです.
また,スーパーホーネットはエアインテークや格納扉など所々にステルス性能を持つ形状が採用されており,ホーネットとスーパーホーネットを見分ける際の大きな特徴となっています.
なお,現在のアメリカ海軍はスーパーホーネットを運用しており,ホーネットは全て引退しています.
そしてキットのモデルとなっているVFA-195とはアメリカ海軍の第5空母航空団に属する飛行隊の1つです.
搭載航空母艦は「ロナルド・レーガン」で,海外である日本の横須賀を母港とする唯一の原子力空母として有名です.
VFA-195は第195戦闘攻撃飛行隊で通称「ダムバスターズ Dambusters」と呼ばれており,名前の由来は朝鮮戦争で難攻不落のダムを破壊した功績からきているようです.
母艦が日本にいるため,VFA-195も日本の厚木基地で活動しています.
スーパーホーネットを操縦しながら富士山の絶景を眺めることが出来るなんて羨ましい限りです.
じゃあ「チッピーホー」って何なの?
チッピーホーとはVFA-195のCAG機のことです.(CAG:Commander Air Group専用機,つまり司令専用機)
尾翼に大きく描かれた白頭鷲の顔と黄色文字のChippy Ho!という派手な塗装が特徴です.
司令専用機と言っても司令官が実際の戦闘で戦闘機に乗って指揮をするなんてことはない訳で,あくまでも飛行隊のシンボル的な存在です.
長々と解説してしまいましたが,要は我々日本人にとってかなり身近なF/A-18E スーパーホーネット であるVFA-195のCAG機 「チッピーホー」がキット化されたことになります.
ちなみにF/A-18E スーパーホーネットは有名映画「トップガン」の続編映画である「トップガン マーヴェリック」の主役戦闘機として登場する予定だそうです.
したがって,「トップガン」でF-14 トムキャットの人気が爆発したように,F/A-18E スーパーホーネットも同様に人気や知名度が爆発するのではないかと期待しています.
皆さんも気軽な気持ちで凄!プラモデルのスーパーホーネットを製作し,映画「トップガン マーヴェリック」の予習をしてみても良いのではないでしょうかq(^-^q)
それでは凄!プラモデル第7段「F/A-18E スーパーホーネット VFA-195 チッピーホー」についてキット内容を解説していきます.
パッケージ(箱絵)
こちらが凄!プラモデル第7弾「F/A-18E スーパーホーネット」のパッケージとなります.
パッケージには
- 接着剤不要で組み立て易い!
- 塗装無しでも,満足の出来上がり!
- リアルな彫刻と豊富なパーツ!
- ステッカーとデカールの2種類のマーキング入り!
と記載されています.
これは以前製作レビューした凄シリーズ:ファントムⅡと同じ特徴です.
F-14Aトムキャットは接着剤が必要だったり水転写デカールのみだったりと少し組立難易度が高めでしたが,今回の第7弾のスーパーホーネットは誰でも気軽に組めるキットのようです.
パッケージ側面では塗装済み完成例と2種類のデカールが紹介されています.
塗装なしの完成例はありません.
組立説明書
これは説明書の表紙で白黒印刷されています.
中身も白黒印刷です.
なぜか組立説明書は2分割されています.印刷ミスがあったのでしょうか?
デカール
デカールは
- 初心者の方でも貼りやすいシール式デカール
- 見栄え重視の水転写デカール
の2種類が用意されています.
お好みの方を選択して使用します.
シール式デカール
CAG機のメイン塗装である尾翼や主翼,胴体のラインがしっかり再現されています.
水転写デカール
水転写デカールは見栄え重視なだけに数も多く,小さいデカールもあります.
ピンセットやデカール軟化剤といった道具が必要で,貼り付けにも慣れが必要です.
ただ,完成後の見栄えは抜群に良いです!
塗装&マーキング図
塗装やデカール貼付図はオールカラーで印刷されています.
カラー印刷のおかげで機体の色分けが分かりやすく塗装派の方も安心です.
では,お楽しみのランナーチェックをしていきます!(^^)!
各ランナーの全容
説明書裏に全ランナーの図があります.
前回製作した凄!シリーズのトムキャットと比較するとパーツ数はかなり少なく組立も簡単そうな印象です.
胴体上部&下部
胴体パーツは上部(表)と下部(裏)の分割式です.
成型色はグレーで統一されており,塗装図のような胴体下部(裏)の色分けはされていないようです.
胴体下部のパネルラインを拡大した画像です.
パッケージに「リアルな彫刻」と書いてあるだけに見事なパネルラインの彫刻(モールド)です.
スミ入れによる完成度UPもかなり期待できそうです.
Aランナー
Aランナーは主翼と胴体が一体成型されたパーツで構成され,成型色は青みがかったグレーです.
垂直尾翼やランディングギア格納扉のパーツも確認できます.
主翼のパネルラインも素晴らしいく,リベット打ちまで完璧に再現されています.
Bランナー
Bランナーは主翼下部やコックピット,水平尾翼などのパーツです.
水平尾翼は左右で繋がった一体成型となっています.
Cランナー
Cランナーは増槽やパイロン,ミサイルといったパーツが確認できます.
Fランナー
Fランナーは垂直尾翼やエンジンノズル,タイヤで構成され,成型色は黒色です.
コックピットの操縦席や計器パネルのパーツも確認できます.
この垂直尾翼のディテールがとても美しいです.
チッピーホーの水転写デカールがこのディテールに馴染めばかなりリアルな仕上がりになると思います.
(注意:今回のキットでは黒色成型の垂直尾翼は使用しません)
Gランナー
Gランナーはランディングギアやエアインテークのパーツで構成され,成型色は白色です.
メインギアの支柱パーツはほぼ一体成型で組み立て易くなっています.
Iランナー
キャノピーのクリアパーツです.
ビニール袋で別梱包され,傷がつくリスクを防ぐ対策がされています.
これはとてもありがたいです.
パーツの成型色について考察
機体の成型色なんですが,塗装図と比較してみると色合いが違うように見えます.
肉眼で見た時も思ったんですが,パーツが青っぽいグレーのように感じます.
欲を言うならもっと塗装図に近い色の樹脂を採用してもらいたかったと思いました.
まあ,スミ入れをすれば全体的に暗くなるので少しは改善されるかもしれません.
まとめ
童友社 1/72 凄!プラモデルシリーズの最新キットである第7弾「F/A-18E スーパーホーネット VFA-195 チッピーホー」をキットレビューしました.
組立は接着剤不要,デカールもシール式と誰でも組める内容でした.
機体の塗装もシンプルなので,デカールを貼っただけでかなり満足できる完成度が得られるのではないかと感じました.
この辺は実際に製作レビューして確認していきたいと思います.
製作レビュー編は以下の記事となります.
以上,塗装不要の戦闘機プラモデル:童友社 1/72 凄!プラモデルシリーズ第7弾「F/A-18E スーパーホーネット VFA-195 チッピーホー」のキットレビューでした.
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