ピットロード 塗装済みプラモデル 1/700 護衛艦 「DDH-183 いずも」製作レビュー

プラモデル製作記

ピットロード 塗装済みプラモデル 1/700 護衛艦 「DDH-183 いずも」の製作レビューです.

 

このキットは「塗装済み」なので,以下のような方にオススメです.

・初めて艦船プラモデルを製作する方

・艦船プラモデルを塗装せずに組みたい筆者のような方

・塗装できる環境がない方

 

基本的な工具があれば,台所やテレビの前など好きな場所で組めます.

また,工具ごと箱にしまえば移動もカンタンです.

 

手軽に艦船模型を作りたい人の参考になれば幸いです.

 

 

キット

今回使用するキット「DDH-183 いずも」は別記事でキットレビューしています.

ご参考にどうぞ(^^)

ピットロード 塗装済みプラモデル 1/700 護衛艦 「DDH-183 いずも」キットレビュー
本記事ではピットロードから発売されている塗装済みプラモデル 1/700 護衛艦 「DDH-183 いずも」についてキットをレビューします. 商品パッケージ こちらが商品パッケージに...

 

工具&接着剤

今回の製作で使用した工具の一覧です.

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組立編

ここからが組立編です.

 

艦底推進部

艦底のパーツです.

いずもは2軸2舵となっており,旋回性能が重要視されているようです.

左端にあるのがで,右端にあるのはフィンスタビライザーです.

 

 

 

ほとんどのパーツはゲートが接着面にあり,接着後見えなくなります

ゲート跡はどうしても塗装が剥げてしまうのですが,接着面なら心配ご無用!

ただし,スクリュー軸根元のみゲート跡が見えてしまいます.

スクリューは丁寧にゲート処理すればあまり目立ちませんが,軸根元はくっきり跡が残ります

 

 

軸根元のゲート跡に落胆していましたが,なんと組んでみたらほとんど見えなくなりました(゜ロ゜;ノ)ノ

 

プラモデルメーカーのピットロードさんはここまで考慮して設計してたんですかね?

だとしたらとても素晴らしいメーカーだと思います!

 

 

 

 

艦底推進部の組立が終りました.

ゲート跡はほとんど見えず,仕上がりは文句の付けようがありません!

推進部こそフルハルの魅力!( ̄- ̄)ゞ

 

 

 

昇降用エレベーター

エレベーターと格納庫内のパーツです.

エレベーター降下状態を再現したい人は組む必要があります.

降下させない方は飛ばして下さい.

 

 

組み終わるとこんな感じになります.

左側の黒壁の方がインボード式の一般的なエレベーター(見た目は旧日本海軍の空母のエレベーターと同じです)です.

そして右側の白壁の方はサイドデッキ式エレベーターで舷側に設置されるエレベーターです.

 

サイドデッキ式は波浪にさらされるリスクはありますが,エレベーターから艦載機がはみ出してもいいのでインボード式よりも大きい艦載機を昇降できます!

 

 

画像だとサイドデッキ式はシャッターが閉まった状態となっています.これではせっかく組立てた格納庫内が見えなくなってしまいます.

見えるようにしたい人はシャッターを接着しないように注意してください

 

 

 

シャッターを外した様子がこちら.

個人的にはこっちの方が良いですね!(^^)!

 

 

 

ボート&舷梯(げんてい)

ボートや舷梯それらの格納庫パーツです.

 

 

 

ボートの縁にゲートがあり,切断面は塗装がない状態(ピンセットで示す)となります.

これではカッコ悪いので,誰でも持っているボールペンで塗ってみました.

結果,良い感じになります!(^^)!

 

 

 

次に舷梯を格納パーツの穴にはめ込むのですが,穴に上手く入りません.

 

 

 

接着部付近のバリ干渉が原因でしたので,デザインナイフで削ります.

仮組を何回か行って調整してください.

正しく接着できれば画像の状態になるはずです.

 

 

 

ボートを格納する際は,先にクレーンから接着してください.

そのあと,ボートを少し無理やり押し込みます

 

基本的にプラモデルの組立ではパワーを必要としません.

問題はどこか別のところにあることを疑ってください.

 

今回はパーツの寸法に問題があり,干渉していました.

 

 

 

内装

 

ボート舷梯の部組パーツを船体に接着していきます.

接着剤をつける前にパーツを船体に固定し,隙間に流し込み接着剤を流します.

毛細管現象で接着面に接着剤が侵入し,接着されます.

 

 

 

エレベーター部組パーツの真下に接着部があり,流し込み接着剤が使用できません

そこで中粘度接着剤を使用します.

接着部に中粘度接着剤を塗り,次にエレベーターを組みます.

中粘度接着剤は流し込み接着剤と比べ乾燥が遅いので動かさないよう注意してください.

 

 

 

インボード式エレベータは問題なく接着できました.

しかし,デッキサイド式エレベータは何かに干渉し仮組できません.

パワーで組もうとせず,原因を探します.

 

 

 

どうやらピンセットで指した部分が悪さをしていたようです.

薄刃ニッパーで切断しました.

(注意:片刃ニッパーは絶対に使用しないでください.刃が欠けます!)

 

 

 

干渉部を切断することで仮組出来ましたが,上部に段差ができています.

これでは飛行甲板を組んだ際,画像のように隙間が発生しますので修正が必要です.

 

 

 

画像パーツを外し,主な干渉原因であるツメを切断しました.

ツメとツメ穴を合わせることで位置決めをするのですが,切断しても接着に問題はありません.

 

 

 

段差を修正できました.

飛行甲板を仮組し隙間がないか確認します.

 

 

 

艦首

 

艦首部の組立で,黒いパーツが「OQQ-23 ソナー」,他はです.

ちなみに,いずもへ搭載されているソナーは潜水艦よりも魚雷や機雷の発見を目的としているようです.

 

 

 

左舷

左舷の組立です.

芋虫みたいなパーツボートコンテナで,かなりの数があります.

 

 

ゲートはすべて接着面にあり,安心して切断できます.

ピットロードさんの見えない部分にゲート配置をする点が本当に素晴らしいです.

筆者の中でどんどん株が上がっていきます(^_^)

 

 

左舷に接着しました.

塗り分けが細かく多色使用されているので見栄えが抜群に良いです.

 

 

先ほどピットロードさんのゲート位置が素晴らしいといいましたが,この画像を見ればそれがよく分かります.

各パーツのゲート位置に注目すると,ゲート跡(切断部)が接着面にくることが確認できます.

これならゲート跡は接着後見えなくなるので安心です.

そして,色分けも丁寧です.

 

 

  

兵装の登場です.

筆者はどんな兵器なのか詳しく知らなかったので,いずもの資料で確認しました.

 

 

 

1.盾付きの小さい兵器「12.7mm機関銃」

普段は銃身が外されているようです.

キットは銃身がセットされた状態で再現されています.

 

2.「チャフ/フレア」

ミサイルの命中率を下げる防御兵装です.

余談ですが先日観てきた映画「いぶき」では,ミサイルを回避するためにチャフを使うシーンがありました.

 

3.投射型静止式ジャマー FAJ

筆者は初めて知りました.

FAJはデコイを発射し,デコイが着水地点にとどまりいずもと同じスクリュー音を発するようです.

 

 

左舷の組立完了です.

 

 

 

右舷

右舷の組立です.

右舷の兵装も機関銃やチャフ/フレアなど左舷と同様です.

 

 

艦首付近の右舷を組みました.

通信機器系が多いです.

艦尾付近の右舷パーツです.

サイドデッキエレベーターのパーツもあります.

 

 

組み終わるとこんな感じです.

特に何の問題もないように見えますが実は要注意な箇所があります.

 

それはサイドデッキエレベーターです.

 

 

 

ピンセットで示した部分が少し盛り上がっているのが分かりますか?

この状態で接着すると画像のように干渉して飛行甲板が接着不可となります.

サイドデッキエレベーターのパーツを接着する際は,盛り上がらないよう注意してください!

 

 

艦尾

 

艦尾の組立です.

左右には対空兵装が搭載されています.

 

 

 

右舷:高性能20mm機関砲(CIWS)

左舷:シーRAM

 

 

 

艦尾を組む際,干渉箇所が複数あるのでバリ処理が必要です.

仮組を行いつつ調整してください.

 

 

これで船体舷側の組立は完了です!

旧日本海軍の艦船模型と比べスッキリした印象ですが,細かい色分けにより見栄えは十分です.

 

 

 

飛行甲板

飛行甲板を組立ます.

いずもの飛行甲板には画像のように複数の機器が設置されています.

 

 

 

飛行甲板にパーツを接着し,船体と合体しました.

今後の作業はパーツを壊さないよう慎重に行います.

 

ちなみに2019年8月16日に最新鋭ステルス戦闘機F35B導入の正式決定が防衛相から発表されたので,艦首の高性能20mm機関砲(CIWS)は取り外される可能性大です.

 

 

 

後部艦橋

艦橋の組立です.

いずもの艦橋はパーツが前部と後部に別れているので,まずは後部艦橋から作業します.

画像のように細かいパーツが多いのでピンセットの使用をオススメします.

指で組むとストレスしかたまりません・・・

 

 

悲しいことに煙突の側面にゲート跡がくっきり残ってしまいました.

塗装が剥げさらに白化までしている始末.

しかし心配ご無用,ボールペンで修正できます!

 

 

 

後部艦橋完成です.

ボールペンで修正した煙突ゲート跡も上手く隠せています.

飛行甲板に仮組したところ,隙間もなくパーツの合いは良好です.

 

 

 

前部艦橋

 

前部艦橋の組立です.

対空兵装シーRAMが設置されています.

前部も細かいパーツはありますが,紛失に気を付ければ特に問題なく組めると思います.

 

 

 

 

前部艦橋に組み付けるアンテナ類です.

垂直に接着する必要があるので,慣れていないと苦戦するかもしれません.

時間をかけてもいいので少しずつ作業するのがコツです.

 

 

 

 

前部艦橋完成です.

素組かつエッチングパーツなしでこれほどの見栄えになるとは驚きです(゜-゜)

細かい色分けが見栄えを高める要素の一つであると実感します.

 

 

艦橋を接着し船体完成です.

艦載機なし&塗装なしでこの完成度,すごいキットです(^_^;)

 

 

艦載機

 

SH-60J/K 哨戒ヘリコプター × 3機

MCH-101 輸送ヘリコプター × 1機

MH-53E 大型掃海ヘリコプター「シードラゴン」×1機 (退役)

が付属しているのですべて組立てます.

 

これまでの組立で一番大変かもしれません.とにかくパーツが小さいです.

中粘度接着剤を使用して丁寧に組んでいきましょう.

 

 

 

MCH-101 輸送ヘリコプター とMH-53E 大型掃海ヘリコプター「シードラゴン」のローター・ブレードは折り畳んだ状態が選択可能です.

 

 

なお,働く乗り物シリーズはランナーから取り外すだけです.

 

 

以上で全ての組立工程は完了です.

 

 

 

デカール

仕上げのデカール貼り作業です.

マークセッターを使用すれば綺麗に密着してくれるのでオススメです.

ちなみに飛行甲板のデカール類は塗装で再現されているため使用しません

 

この作業が終わればついに完成です!

 

 

 

完成

それでは完成したいずもの雄姿をご覧ください.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キットを組み立てただけでこの完成度!(^^)!

とてもかっこいいです.

 

艦底は接着していないのでフルハルタイプ洋上タイプのどちらでも飾れます.

 

 

 

まとめ

1/700スケールの塗装済み艦船キットは初めて製作しましたが想像以上に良いキットでした.

特にピットロードの現代艦船模型はランナー塗装との相性が非常に良いと感じました.

1/700艦船模型としては高めのお値段ですが,色分けの手間を考えると妥当なのかなと感じます.

 

結論:迷ったら手に入れるべき!

 

 

以上、ピットロード 塗装済みプラモデル 1/700 護衛艦 「DDH-183 いずも」の製作レビューでした.

ご閲覧いただきありがとうございます.

 

 

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