この記事では童友社 1/72 凄!プラモデル No.7 アメリカ海軍 F/A-18E スーパーホーネット VFA-195 Chippy Ho(チッピーホー)を製作レビューします.
戦闘機プラモデルを作ろうか悩む人
「凄!プラモデルのスーパーホーネットって初心者の自分でも作れるのかな?本当に塗装なしでカッコいい完成品になるのか知りたいなぁ.」
こんな方向けの記事内容となっています.
別記事でキットレビューもしていますので,まだ読まれてない方はぜひこちらもチェックしてみてください!
ちなみに「凄!プラモデルシリーズ」とは塗装不要で製作可能な戦闘機プラモデルシリーズのことです.凄!プラモデルシリーズについて詳しく知りたい方はこちらの記事がご参考になるかと思います(^^)/
本記事の結論
- 凄!プラモデルシリーズの中で組み立てやすさNo.1!
- ゲート処理が不要でサクサク組める
- 接着剤を一切使わずに組立可能
組立を始める前に
説明書の冒頭で2通りの組立方法が紹介されています.
つまり,初心者の方からお手軽に作りたい方,さらには全塗装で完璧に仕上げたい上級者の方までを対象としたキットとなっています.
ちなみに筆者は成型色を活かして極力塗装をせず,水転写デカールを使ってリアルに仕上げるというハイブリッド方式で製作していく予定です.
ゲート処理の不要な金型設計
「ゲート」という言葉は,プラモデルに少し詳しい方であれば一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
ゲートとはパーツとランナーをつなぎ、ニッパーなどで切り離す細い箇所を指しますが,
なんとこのキットには
ゲートがありません!!(゜ロ゜)
これはランナーから切断する前のパーツですが,ゲートがないことが確認できます.
ガンプラのタッチゲート(ゲートがなく指で取れる構造)のようにも見えますが,残念ながら指で取ることはできませんでした.
ランナーからパーツを切断した後のゲート処理が不要なので,初心者の方やサクッと製作したい方にとっては作業の手間が減りとてもありがたいですね!(^^)!
ランナーからパーツを切断してすぐに組立できるため,製作をサクサク進めることが可能です.
一方,筆者のような無塗装でリアルな戦闘機プラモデルを完成させたい方にとっては,ある致命的な問題が発生しています….
それがこちら
なんと「高確率で切断部が白化」してしまうのです!
これまではゲート処理をすることで白化を防いできた訳ですが,今回のキットはそもそもゲートがないので防ぎようがありません.
これはかなりショックでしたが,幸いなことに爪でカリカリしたり,流し込み接着剤で融解させることで大体の白化は消すことができました.
白化対策は出来ませんが,リカバリーは可能ですのでご安心ください.
それではさっそく組立編を始めていきたいと思います(^^)/
スーパーホーネットの組立編
主翼・胴体の組立
主翼の組立から始まります.
スーパーホーネットの上面パーツは胴体と主翼が一体成型されており,主翼裏パーツを組むだけでOKです.
主翼裏の穴はミサイルや爆弾を取り付けるパイロンパーツを組むためのダボ穴です.
なお,以前製作レビューした凄!プラモデルのF-14Aトムキャットでは穴開け作業が必要でしたが,今回のスーパーホーネットは既に穴が開いており,工具のない初心者の方でも安心です.
こちらは胴体下部やエアインテーク,ランディングギア格納庫などのパーツです.
パーツの合いがバッチリでスムーズに組めました.
エアインテークは覗けば内部のファンもしっかり見えます.
これはやりたい方だけの作業になりますが,エアインテーク壁面に水転写デカールを貼り付けていきます.
ところが,画像にある説明書の貼り付け指示が筆者にはよく分からず困惑する事態に・・・.
指示通り貼り付けると水転写デカール同士が重なってしまいます.
Google先生の画像検索でいろいろ調べた結果,筆者はこんな感じで貼り付けることにしました.
どう貼るのが正解だったのやら・・・(-_-;)
次は水平尾翼とランディングギアの支柱を組んでいきます.
水平尾翼は左右が一体成型になっており,誰でも簡単に水平が出せるとても良い設計だと思います.
筆者は逆に組む失敗をしています.
これまでに組み立ててきた主翼と胴体で水平尾翼を挟み込むように合体します.
ここでもパーツの合いはバッチリ!接着剤がなくても問題なしです.
ランディングギア支柱には細くて小さいパーツがあるので,ピンセットなしだと苦戦しそうです.
ちなみに筆者はこのピンセットを使っています.組立や水転写デカール貼りまでこれ一本でOKですので,今後もプラモデルを作る予定がある方にはオススメです(^^)/
コックピットの組立
コックピットを組み立てていきます.
すぐに組立したいところですが,コックピット内の見栄えを良くしたい方は付属の水転写デカールを貼り付けておきましょう.
初心者プラモデル道の定番ツールであるMr.マークセッターとピンセット,綿棒を使いながら計器類の水転写デカールを貼り付けます.
筆者が使っているものは以下の通りです.
コックピット内の見栄えがかなり良くなりました.
水転写デカールを使うことで簡単にディテールアップできるので,今後の凄!シリーズも水転写デカールが付属することを望みます.
コックピットを本体に組付けました.
ちなみに今回のスーパーホーネットは単座(1人乗り)仕様なので,複座(2人乗り)仕様の後方席は使用しません.
垂直尾翼、エンジンノズル
次に組んでいくパーツがこちらです.
エンジンノズルとファンは別パーツ化されています.
ここでなにか違和感を覚える筆者…
チッピーホーの垂直尾翼って黒色だっけ?( ゚Д゚)
パーツを間違ってないか説明書を再チェック・・・
説明書にはしっかりFランナーと記載されています.
Fランナーは黒色成型されたランナーです.
しかし,塗装説明図を確認すると垂直尾翼は黒色ではなく,機体と同じグレーとなっています.
他のランナーを眺めるとAランナーにグレー成型の垂直尾翼を発見!
どうやら説明書は誤記のようで,こちらの垂直尾翼が正解だと思われます.
ご注意下さい!!
垂直尾翼の色が違うという問題は解決し,組立も完了しました.
ホーネットの形状はほぼ完成です.
ランディングギアの組立
戦闘機プラモデルの難所と言われるランディングギア関係のパーツです.
タイヤとホイールは別パーツ化することで色分けされています.
これらのパーツも接着剤なしで組めます.
組立が完了した様子です.
少し力は必要でしたがダボ穴へパーツのダボがガッチリはまり,接着剤なしでも全く問題ありません.
難所と言われる部位が簡単に組めたので少し驚きました.
この組みやすさは素晴らしいの一言に尽きます(^^♪
フロントランディングギアも組んでいきます.
こちらはタイヤとホイールが一体成型のため,黒色一色となっています.
見栄えに影響してくる部分なので,可能なら別パーツ化による色分けをして欲しかったところです.
組立に関してはこちらも問題なく組めました.
全てのランディングギアを組んだことでスーパーホーネットが自立できるようになりました.
兵装・増槽の組立
スーパーホーネット本機に装備する増槽や兵装を組んでいきます.
細かいパーツはほとんどなく,あっという間に組み終わります.
機体裏の密度がUPし見栄えがとても良くなりました.
キャノピー・着艦フックの組立
最後の組立工程です.
クリアーパーツのキャノピーや着艦フックなどのパーツを組んでいきます.
機首に組むパーツがとても小さく,指で組むとなると少し難しいです.
最後の最後で破損させてしまわないよう丁寧に組みましょう.
スーパーホーネット無塗装素組が完成
スーパーホーネットの組立が完了しました!(^^)!
キットをそのまま組んだ無塗装素組の状態をご覧下さい.
接着剤を一切使用せずに組んだとは思えないほどの仕上がりです.
キット自体のパーツ精度が高くぴったり合うので,見栄えを損なうような大きな隙間も見当たりません.
あえて言うとしたら機首とコックピット後方の2パーツの部分で隙間が若干発生しているのが気になりました.
機体裏はランディングギアやタイヤといった色分けが多く,それにより見栄えは表面より良いように感じます.
ランディングギアの格納庫内も実機と同じ白色で色分けされており,再現度が高いです.
ホーネットとスーパーホーネットを見分けるポイントでもあるエアインテークですが,ステルス性を高めたエッジのある形状がしっかり再現されています.
主翼下部のハードポイントに装着されている爆弾とミサイルですが,ディテールは細かくシャープな仕上がりで良いパーツだと感じます.
ただ,リアルさに欠けるのは色分けが全くないからでしょう.
ご覧のように完成図のミサイルや爆弾は細かい色分けやデカール貼り付けがあります.
毎度言っていますが,爆弾をオリーブドラブに近い色で成型して欲しかったです( ノД`)…
シールタイプのステッカー
初心者の方や簡単に仕上げたい方はこちらのステッカーを貼り付けていきましょう.
シールタイプなので誰でも簡単に貼ることができ,完成度も一気にUPします.
こんな感じでシールを剥がしたあと,気泡が入らないように貼っていきます.
透明な糊代部分がちょっと多すぎる(画像のピンセット先端)ように感じたので,気になる方はデザインナイフでカットしても良いと思います.
増槽に貼ってみた感想としてはしっかり密着して「シール貼ってます」感も少なく,鑑賞するうえで十分な見栄えにはなると思いました.
筆者は水転写デカールを選択したので,ステッカーを全体に貼り付けた完成品が見せられず申し訳ありません(*_*)
やはり実際に自分で組んだスーパーホーネットは,写真で見るよりも圧倒的にカッコイイですね~.
ぜひ皆さんにもこの気持ちを味わっていただきたいところです(*´ω`*)
本記事のまとめ
童友社 1/72 凄!プラモデル No.7 アメリカ海軍 F/A-18E スーパーホーネット VFA-195 Chippy Ho(チッピーホー)を製作レビューしました.
率直な感想としては「とても組立が簡単な戦闘機プラモデル」だということです.
今回のスーパーホーネットは他の接着剤不要プラモデルと比べポロポロとれるようなパーツがほとんどなく,最後まで接着剤なしで組むことができました.
また,組立が簡単だからと言って造形が甘いかと言えばそんなこともなく,リベットやパネルラインの細かいディテール再現,高いパーツ精度によりパーツの合わせ目もほとんど目立たないなど,キット自体の出来も素晴らしいです.
以下,総評となります.
良い点
要望または改善してほしい点
自分で組立したスーパーホーネットを完成させた後は,非常に高い満足感を味わうことができると思いますよq(^-^q)
今回は無塗装素組での製作レビューでしたが,次回は少しレベルアップした水転写デカール貼りやスミ入れでリアルに仕上げていく予定です.
簡単フィニッシュでさらに完成度を高める方法を解説できるかと思います.お楽しみに!
以上,童友社 1/72 凄!プラモデル No.7 アメリカ海軍 F/A-18E スーパーホーネット VFA-195 Chippy Ho(チッピーホー)の製作レビューでした.
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