2020年2月より童友社から発売されている戦闘機プラモデル:凄!シリーズ第6弾の「F-14Aトムキャット」をキットレビューします.
結論
- 塗装無しでF-14Aトムキャットを完成させたい方にオススメできそう!
F-14A トムキャット
F-14A トムキャットは戦闘機好きなら誰もが知っている超有名なジェット戦闘機で,アメリカ海軍の艦上戦闘機として運用されました.現在アメリカでは退役しておりますが,イラン軍のみが独自に運用しています.
有名な映画「カウントダウン」や「トップガン」での実機を使った映像は素晴らしく,多くの方がトムキャットに魅了されました.
そんな人気者のジェット戦闘機F-14Aトムキャットが凄!プラモデルシリーズのラインアップへ追加されたのです.
(ちなみに画像のトムキャットはフェニックスミサイル6発を満載(1発450kg以上)した状態で飛行しておりますが,2発投棄しないと空母へ着艦できなかったりします.)
パッケージ
パッケージいっぱいにトムキャットが描かれ,「凄!」という大きい文字がかなり強調されています.
パッケージの右上には
- 塗装無しでも満足の出来上がり!
- リアルな彫刻と豊富なパーツ!
- 可変翼は可動式にも組立て可能!
と記載されています.
着色成型による色分け済みパーツなので,塗装無しでもリアルに完成することは凄シリーズ:ファントムⅡの製作レビューでも確認済みです.今回レビューするトムキャットの色分けにも注目したいところです.
そして,気になることが1点.
それはパッケージに「接着剤不要で組み立て易い!」という文字が見当たらないことです.
前回製作した凄!シリーズのファントムⅡにはパッケージに「接着剤不要で組み立て易い!」と記載されており,凄!プラモデルシリーズの大きな特徴だと思っていたのですが,どうやら第6弾のトムキャットは接着剤が必要なようです.
戦闘機プラモデルをスナップフィット式にすることは技術的に大変だとは思いますが,接着剤不要という特徴は貫き通して欲しかったですね・・・
パッケージ側面には完成画像や可変翼のギミックについて説明されています.
画像は塗装済み完成品であり,塗装なしの完成品画像はありません.
説明書
これは説明書の表紙です.トムキャットがオールカラーで印刷されています.
カラー印刷は表紙だけだと思っていましたが,なんと中身までカラー印刷でとても見やすいです.
話は変わりますが,画像のページに書かれた組立内容をよく見てみてください.
お気付きでしょうか?
そう!
トムキャットのお腹にAIM-54 フェニックスミサイルを4発搭載することが可能なのです.
- 全天候運用可能
- ジャミング無効
- マッハ5
- 最大6機の航空機を同時に撃墜
という特徴を持つトムキャット専用のミサイルです.
※キットは4発なので,6発満載は再現できません(泣
前回製作レビューしたトムキャットメモリーズで達成できなかったフェニックスミサイル搭載計画を実現出来そうです.
色分けやデカール貼り付け図もオールカラーで印刷されています.
カラー印刷のおかげで機体の色分けが分かりやすく塗装派の方にとってもありがたいポイントだと思います.
各ランナー
説明書裏に全ランナーの図があります.
パーツ数は多くも少なくもなく一般的な戦闘機プラモデルと変わらない印象です.
それでは,実際にパーツを見ていきましょう.
胴体上部&下部
胴体パーツは上部(表)と下部(裏)の分割式で,エアインテークも別パーツ化されています.
成型色はグレーで統一されており,ファントムⅡのような胴体下部(裏)の色分けはされていないようです.
出来れば別パーツ化による色分けをして欲しかったです.
色分けによりパーツ数が増加したり,キットのコストアップにつながるなどの理由で断念したのかなと思います.
新金型による脅威のパネルライン再現
胴体のパネルラインを拡大した画像です.
パッケージに「リアルな彫刻」と書いてありましたが,なるほど,パネルラインの彫刻(モールド)は素晴らしいです.新金型設計は伊達じゃない.
これならスミ入れによる完成度upもかなり期待できそうです.
Aランナー
Aランナーは機首やコックピットのパーツで構成され,成型色は胴体と同じグレーです.
Bランナー
Bランナーは主翼とそれに関係するパーツが主で,こちらもまた成型色はグレーです.
C・Dランナー
C・Dランナーは黒色成型で,垂直尾翼やエンジンノズルといったパーツが確認できます.
また,キャノピーの縁(黒色部分)も確認できます.
ファントムⅡの時は黒色の水転写デカールを貼って再現していましたが,トムキャットは透明部分と黒色部分が別パーツ化されているようで完成度も高そうです.
Eランナー
Eランナーは水平尾翼,ミサイル系で構成され白色で成型されています.
Fランナー
Fランナーはランディングギア関係のパーツで,成型は白色です.
Gランナー・キャノピー
キャノピーのクリアパーツです.
透明度が高く,ゲートは1箇所のみ&白化のリスクが低い位置となっています.素晴らしい!
唯一残念だったのが画像にあるスリ傷です(*_*)
梱包あるいは輸送時に他のパーツと擦れたことで発生したと思われます.パーツの出来が良いだけにこのスリ傷はショックが大きいです.
このスリ傷に関してはキットによって当たりハズレがあるので,必ずあるわけではないと思います.
まとめ
童友社 1/72 凄!プラモデルシリーズの最新キットである第6弾「F-14Aトムキャット」をキットレビューしました.
キットの中身を見た印象としては初心者向けの戦闘機プラモデルというよりも,極力塗装無しで戦闘機プラモデルを完成させたい方向けかなと筆者的に思いました.
凄!シリーズのファントムⅡとの大きな違いは以下の通り.
- 機体裏面(下部)の色分けは無し
- 接着剤が必要
- 水転写デカールのみでシールタイプは無し
今回のトムキャットは組立が簡単という感じではなく,一般的な戦闘機プラモデルと同じくらいの組立難易度だと思われます.
ただ,凄!シリーズの特徴である塗装不要で組立可能という大きなアドバンテージがあります.
したがって,「F-14Aトムキャットが作りたい!」という初心者の方にはオススメできるキット内容だと思います.
以上,塗装不要の戦闘機プラモデル:童友社 1/72 凄!プラモデルシリーズ第6弾「F-14Aトムキャット」のキットレビューでした.
製作レビューはこちらの記事で解説しています.
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