本記事ではF-toysの新商品「哨戒機コレクション2」について製作レビューします.
F-toysの食玩である哨戒機コレクションシリーズから第2弾として「哨戒機コレクション2」が新発売されました.
今回は海上自衛隊に配備された歴代の哨戒機がラインアップされており,自衛隊ファンにとってはとても興味深い内容となっています.
特に国産飛行艇PS-1のキットに付属する海面を再現した波板が非常に魅力的!
1/300スケールの新金型で再現された「新明和 PS-1」や「川崎 P-3C」,「川崎 P-1」
のキットについて筆者が実際に製作しながらレビューしていきたいと思います.
それでは,よろしくお願いします.
パッケージ
こちらがBOXのパッケージになります.
側面にはラインアップが紹介されています.
BOXには各キットが10箱みっちり入っています.
箱のパッケージはフルカラーで,新明和 PS-1と川崎 P-1がパッケージアートとなっています.
新明和 PS-1に付属する波板が目を引きます.
ラインアップ
箱の裏側には本シリーズのラインアップが紹介されています.
全6種類で,内容は下記の通りです.
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新明和 PS-1
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川崎 P-3C 海上自衛隊初期塗装
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川崎 P-3C 海上自衛隊ロービジ塗装
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川崎 P-1 初期塗装
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川崎 P-1 技術研究本部
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川崎 P-1 海上自衛隊
箱買いすることで全ラインアップをゲットできますが,4個ダブりが発生する点は注意が必要です.
ヤフオクやメルカリで単品購入もできますので,欲しいキットが決まっている方はフリマでの購入をオススメします.
製作レビュー
1.新明和 PS-1
新明和 PS-1のキットを製作していきます.
表側はフルカラー印刷でデカールの貼り方が説明されています.
裏側はモノクロ印刷の組立説明となります.
PS-1に関する機体の説明文などは特にありませんでした.
全パーツをブリスターから取り出して並べた状態です.
胴体から組立していきます.
既に組み立てられた状態ですが,一応中身を確認するため分解しています.
特筆すべきはこちらの「重り」でしょうか.
この「重り」がないと恐らく重量バランス的に「尻もち」をついてしまい,飾った時のショックは測り知れないでしょう.
以前製作したリベレータは「重り」がなかったため,「尻もち」をついていました.
胴体に主翼と尾翼を取付けた後は,フロート部やエンジン部の組立となります.
ご覧のように主翼裏には沢山のダボ穴があります.
この穴全てにパーツを組んでいきます.
エンジンパーツとランディングギアのパーツになります.
今回は付属の波板で飾りたいので,ランディングギアは格納状態を選択しました.
展開状態を選択すれば,地上に飾ることも可能です.
フロートの足は破損しやすいので,無理にダボ穴へ押し込まないよう注意しましょう.
塗装によりダボ穴が狭くなっている箇所があります.
流し込み接着剤を使用すれば塗料が溶解し奥まで押し込めるかと思います.
どうしてもキツイ場合はダボ穴を拡張したり,フロート・エンジンパーツ側のダボを短く切断すれば問題なく組めるかと思います.
筆者的には一番楽なダボの切断がオススメです.
PS-1の組立が完了しました.
フロートやエンジンパーツが付いたことで完成度が一気にUPしています.
2.川崎 P-3C
川崎 P-3Cのキットを製作していきます.
表側は塗装違いのP-3Cがフルカラーで印刷されており,デカール貼り付けが説明されています.
裏側はモノクロ印刷の組立説明となります.
P-3Cの全パーツはご覧の通りです.
PS-1と比べてパーツ数は少ない印象.
胴体から組立していきます.
こちらも既に組み立てられた状態ですが,中身を確認するため分解しました.
やはりP-3Cも「重り」が入っていました.
組立に使用する全パーツをランナーから切断しました.
プロペラとランディングギアのパーツが大半を占める感じです.
パーツ数が少ないのであっという間に組立完了です.
3.川崎 P-1 技術研究本部
最後に川崎 P-1 技術研究本部のキットを製作していきます.
川崎 P-1は塗装違いで3種類のキットがラインアップされています.
初号機の白と赤の塗装も魅力的ですが,今回は実戦運用されているロービジ塗装を選択しました.
裏側はいつも通りモノクロ印刷の組立説明となります.
P-1の全パーツはご覧の通りです.
エンジンパーツが細かく分割された構成となっています.
また,ランディングギアのタイヤも全て別パーツ化されています.
胴体から組立していきます.
もちろんP-1も「重り」が入っています.
組立に使用する全パーツをランナーから切断しました.
ほぼエンジンとランディングギアのパーツになります.
なんとか組立完了です.
というのも,ランディングギアのタイヤパーツがびっくりするくらい小さく,組立に少し苦戦しました.
最初はピンセットも使って組んだのですが,「ピンっ」とタイヤパーツを弾いてしまい,パーツの捜索に時間を要しました.
手先の器用さに自信のある方は指で組んだ方が安心かと思います.
4.デカール貼り付け作業
各機体の組立完了後はデカール貼り付け作業を進めていきます.
各台紙に沢山のデカールがありますが,使用するのはごく一部になります.
こちらは筆者がデカール貼り作業で使用したツールです.
ちなみに筆者はこちらのクイックデカールトレイを重宝しています.
今後も水転写式デカールを使用する方には是非とも導入していただきたいオススメツールです.
以下の記事で詳しく紹介していますので,ご興味があれば是非ご覧ください(^^♪
作業効率が格段にUPします!
クイックトレイにデカールをのせ,完成図を見ながらどんどん貼り付けていきます.
デカールを貼り終えれば遂に完成です!
完成品レビュー
それでは,製作した3機種の完成品をご覧ください.
1.新明和 PS-1 完成
全体的に塗装の塗り分けが細かく,デカールも追加されたことで高い完成度となっています.
風防はクリアパーツが採用されていないため透明ではありませんが,塗装表現でも全く違和感を感じません.
プロペラの色分けは全て塗装で再現されています.
機体裏側のフロート類は全て別パーツ化されていたため,精密度がとても高く見応えがあります.
付属の波板にPS-1を飾った状態です.
離着水の瞬間を再現した波板のクオリティが高く,水しぶきの部分のグラデーション塗装も見事です.
飛行状態で飾るためのディスプレイスタンドも付属しているので,画像のように飾ることも可能です.
パッケージの完成品画像と実際の完成品を比較してみましたが,ほぼ大差ありません.
2.川崎 P-3C 完成
胴体の白とグレー部分の塗分けが丁寧で,主翼の特徴的な濃いグレーラインの再現も完璧です.
また,各ハッチには小さいデカールを貼り付けることで精密感もアップしており,完成度の高い仕上がりとなっています.
尾翼の水転写デカールは画像のタイプを選択.
デカール貼り付け前と比べてリアリティが一気に増しています.
胴体の赤いラインやプロペラの先端は全て塗装で再現されています.
胴体先端の重りにより「尻もち」をつくことはなく,しっかりと地面で自立します.
裏側のハッチは画像のように閉じた状態でしか再現されていません.
デカールも日の丸のみと少し精密度は劣るかなといった印象です.
ただ,パネルラインのモールドにスミ入れをすると見栄えがかなり良くなるかと思います.
今回は着陸状態を選択して製作しましたが,付属のディスプレイスタンドを使用して飾った状態がこちらです.
情報量が多いのでどのアングルも見応えがあります!
3.川崎 P-1 技術研究本部 完成
機体全体がロービジ塗装のため淡白な仕上がりかと思いましたが,意外と見応えのある完成度となりました.
エンジンカウリングのシルバー塗装やコックピットのアンチグレア塗装(太陽光の反射によるまぶしさを軽減),水平尾翼の黒ラインといったワンポイントカラーが見栄えに影響しているかと思います.
胴体には「技術研究本部」と文字が最初から塗装されています.
機体番号やハッチの矢印などはデカールで再現されています.
機体の裏側はこんな感じです.
ターボファンエンジンの仕上がりが素晴らしい!
別パーツ化されていたおかげで精密度が高く,色分けも細かいです.
どの角度から見ても文句なしの仕上がりです.
ランディングギアの組立は少し大変でしたが,細かくパーツ分けされていただけに完成度は高いです.
タイヤの黒部分も丁寧に塗装されています.
付属のディスプレイスタンドで飾るとこんな感じです.
どの機体も期待以上の完成度で素晴らしかったです(^^♪
まとめ
F-toysの新商品「哨戒機コレクション2」を製作レビューしました.
本キットの目玉である飛行艇PS-1ですが,波板に飾ったジオラマ仕立ての完成度が本当に素晴らしく感動しました.
筆者としてはこの波板がかなり気に入ったので,今後発売されるであろう水上機シリーズにも付属してくれると嬉しいですね.
また,P-3CやP-1ですが,やはり実際に自分の手で組み立てると色々な発見があって面白かったです.
写真のイメージとは全然違いますね.
立体的に楽しめる点は模型の醍醐味です.
一つ残念だったのは1/300スケールだったことですね.
なかなか忙しくて時間の足りない世の中ですが,F-toysの食玩シリーズなら手軽かつ短時間で飛行機プラモデルの製作を楽しむことができます.
改めて素晴らしいキットだと思いました.
以上,F-toys「哨戒機コレクション2」のレビューでした.
おまけ サイズ比較編
まさかのP-1の機体サイズがP-3Cよりも大きかったとは・・・
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